繰り糸囃子

 

幽藍島

元々は罪人を島流しにしていた島。
時代の変調と共に忘れられた島だが、春野宮財閥が買い取った。
本島と呼ばれる場所からの航行時間は、一、二時間ほど。
辺鄙な島ながら春野宮の分家と縁の者が暮らしている。
町としての機能は本島よりも秀でており、花街の類も存在する。
一生をここで過ごす者も少なくない。
春野宮が貿易を主体とする経営を主とするためか、異人には好意的ですらある。

 

春野宮

本家は本島の都に住んでいる。
幽藍島に町を作り上げた経緯は、先々代以外誰も知らない。
幸乃家や他の側近の家々が移り住むまで、分家上位の悪平等があった。
勉学は男子、女子は花嫁修業を在宅にて学ぶ。

 

幸乃

一代で春野宮現当主の側近に上り詰め、幽藍島では分家と等しい権力を持つ。
頼れる親類がないため、信貴次第で幽藍島を追い出される可能性がある。
このため手伝いを極力減らし、もしもの備えを蓄えている。
しかし、益になる人物を探す能力に優れているため、春野宮から幸乃を手放すことはない。 

 

花街

喜久衛門や伸介が好む場所。
綺麗な姉様方と遊べる、煌びやかな毒に満ちている。
美味い酒に在り付けるが、酔って身包み剥がされても文句は言えない。
蔑称として姉様方を「狐」と呼ぶ者もある。
(現実の花街とは在り方が違います)

 

モドル


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