鬼瓦さんと愉快な元・動植物たち

 

鬼瓦(おにがわら)

sex: 女
species: 人間
age: 二十歳前後
hair: 金
eye: 青

主人公の自称・学者。天才とは言っていない。
鼻梁にそばかすのある眼鏡の娘。
見目を惹く容姿ではあるが、言葉遣いが荒いため、言い寄る男は少ない。
無自覚だが人が良いため、町人の難問奇問を押し付けられている。町人に悪意はない。
昔、知り合った学者を師事していたが、着いて行けず離反。
のちに悪行を知っては、自分の選択は正しかったと、拳を握ったとか握っていないとか。
果実酒が好き。
両親親戚とは離れて暮らしているため、姓が定着しており、自分の名をド忘れしている。

 

キジ

sex: 男
species: 元・雉
age: 二十代半ば(外見)
hair: 赤いメッシュ入りの金
eye: 藍玉

元・雉。態度がふてぶてしかったため居つくとは思われず、こんな名前が付けられた。
長髪、氷を思わせる目を持つ。色彩は派手だが顔立ちは怜悧な美人系の男。
実験動物だった過去があるため人間不信である。
しかし、保護当初から瀕死であった弟分を、鬼瓦が必死に看病してくれたことに恩義を感じており、彼女には心を開いている。
…つもりだったのだが、生来のふてぶてしさが邪魔をしてか、気付いて貰えず、いまいち構って貰えないのが難。
立ち回りの上手いゴクウとポチを羨ましく思っている。

 

ゴクウ

sex: 男
species: 元・猿
age: 三十路前後(外見)
hair: 赤茶
eye: 茶

元・猿。当初はヒデヨシやらトウキチロウやら付けられるはずだったが、似た名前が近場の人間にいたため、この名になった。
鬣のような髪、皮肉っぽい眼、キジと同じくらいの年齢であるはずだがやや老け顔の、ダンディズム溢れる男。
世間を斜めに見ており、色々諦観している。
猿時も、人間に近い姿となった今も、変わらず女と酒と温泉が大好き。
いっつも両手に花状態を保っているが、恩人である鬼瓦の前ではなるべく良い人を気取ろうと頑張っている。
鬼瓦の扱いは変わらず、子どもに対するモノ。
それに甘んじている自分を知っているので、距離を置けるキジを少しだけ羨ましく思っている。尻尾は着物の中。

 

ポチ

sex: 男
species: 元・犬
age: 十代半ば(外見)
hair: 薄茶
eye: 黒

元・犬。試しに鬼瓦が「ポチ」と呼び、「わんっ」と鳴いた為、この名前になった。
短い髪に同色の三角犬耳がぴんと立っている。瞳はくりくりとしている。元服したての少年の身体つきにしては可愛らしい顔立ち。
鬼瓦を自分の現・ボスとして敬っており、前・ボスである鬼瓦の師は嫌っている。
自分と同じ実験動物たちを群れの一員と見なし、自分の位置は二番目に弱いと考えている。現時点の最下位はモモ。
群れの数が少なくなったためちょっぴり淋しく、それでもボスがいるので日々明るい。
キジとゴクウを兄貴分として慕っているが、鬼瓦に傾倒しているため、言うことはあまり聞かない。くるんと巻いた尻尾を帯下から出している。

 

モモ

sex: 男
species: 元・桃の種?
age: 二十歳前後(外見)
hair: 黒
eye: 黒

元・桃の種…らしい。巨大桃の中にいたため、即行でこの名が付けられた。
どっからどうみても凛々しい人間の青年だが、表情・言動が感情に乏しい。両耳に桃色のピアスを付けている。
キジ・ゴクウ・ポチを人間に近い容姿へと変えた張本人だが、自覚はない。
目覚めて以来、鬼瓦の行動をじーっと見ている。
仕舞いには付いてきて欲しくないところまで付いて行こうとするため、キジ・ゴクウ・ポチが全力で止めることもしばしば。
何を考えているのかさっぱり分からないが、行動は立派なストーカー。

 

モドル


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