常夜ノ刻 3

 

 躊躇ない「夜」の足はある扉の前で唐突に止まった。

 お陰ではぐれる事だけはなきよう、一生懸命後を追って来ていた従者は、横を向いた主の腕へ止まり切れなかった額を打つ。

 けれど「夜」は微動だにせず。

「うぅ……す、すみません」

 その代わり、余波を残らず被った里璃は上半身を思いっきり仰け反らせ、戻った姿勢で打った箇所を擦った。

 さ、流石は「夜」――っていうか、間抜け過ぎるよ、私。

 動きを両の目玉でしっかり把握していたはずなのに、ついてゆけなかった身が恨めしい。

 つきたい溜息をぐっと堪え、情けないばかりの自分を一通り責めた里璃、次いで「夜」が向いている先を見。

「? ここは一体……」

 「夜」を追う事に、どれだけ集中力を割いていたのか。

 趣のある廊下から一変、石造りの狭い廊下を認め、里璃はぐるりと視線を巡らせた。

 灯は変わらない等間隔なれど、金の燭台に揺らめく蝋燭は鈍い銀色の金具に支えられた松明へと変貌している。

 真っ直ぐだった廊下は緩いカーブを描き、途中に二つ程、上りの階段が見えた。

 元より窓のない廊下、しかし里璃は視覚で得た情報や頬に絡みつく湿気の陰気さから、ここが地下であると推測する。

 こちらでヒトの世の常識が通用するとは限らない――そう承知しながらも、従者となった時間より長く染みついている感覚は無視出来るモノでもなく。

「……ぁれ? トヒテがいなくなっている」

 だが、感覚より更に気になる事を発見した里璃は、今一度、ツインテールの美少女を探して身体の向きを変えた。

 途端。

「トヒテならば、移動の最中に別れたぞ?」

 白い仮面の黒い眼をちらりと寄越した「夜」の言葉に、里璃の目が真ん丸くなった。

「え、いつの間に……」

 てっきり、一緒に来ていたと思っていたのに。

 もしもトヒテが、何事か言い置き別れていたなら――

 確実に無視を決め込んでいた自分を察し、表情がぴしりと固まった。

 無作法を気にする里璃に対し、嘆息した「夜」は追い討ちを掛けるように言った。

「そもそも、トヒテがあの場に現れた事自体、予定にはなかった事だ。だというのに現れたのは、お前がトヒテを呼んだからであろう」

「呼んだ? で、でも私、トヒテを呼んでは――」

「呼んだ、だろう? お前に自覚はないかも知れぬが、トヒテの所在を気にしてはいたはず。なればこそアレはお前に応えるべく、本来の持ち場を離れて現れたのだ。形代たるトヒテの役目は、仕える者の円滑なる動作の補助。……その分では何も聞かされていないようだな?」

 初めて聞く事柄に、里璃の薄茶の瞳が点となる。

 トヒテが仕える者=「夜」だったのでは?

 暗に示された、トヒテが仕える相手に里璃も含まれている言い草へ、惚けた顔を浮かべる。

 と、小さく首を振った「夜」はトヒテに向けてだろう、「形代だけでも十分……ではなかったようだな」嘆息混じりに言い置き。

「我が屋敷における上下関係は、長は無論私だが、次ぐのはトヒテではなく、お前だ」

「えっ!? だ、だって、トヒテの方が先にいるのに!?」

 靄がかった理解が主の言葉で一変、確固たる存在感を持って里璃に振りかかった。

 普段、実の兄を無碍に扱う、年功序列を完璧無視した里璃なれど、トヒテは兄と違い、日頃から世話になっている相手。

 教えを乞う立場なら、敬うべきだとの思いがあった。

 しかして「夜」は、そんな里璃の考えをばっさり断ち切るように。

「先か後かは関係ない。序列は役目により決まる。お前は私付きの従者だが、トヒテは私が造り上げた屋敷勤めの給仕。私自身と屋敷、仕えてどちらが意義に勝るか、よもや屋敷を上げはせぬだろう?」

「そ、それは……そうですけど」

「何より――ああ。なればこそ、トヒテはお前へ伝えてはおらなんだか」

 ふいに納得する「夜」に、里璃はハテナを顔に貼り付け眉を寄せた。

 首まで傾げたなら、相変わらず扉を向いたままの主は前方へ肩を竦めてみせた。

「以前、「夕」の話をしたであろう」

「「夕」……って、お付の人にトヒテを寝取られた、とかっていう――――あり?」

「そう、その「夕」だ。――が、どうした?」

 不思議な面持ちを浮べ、里璃が唇に軽く手を当てたなら、ここに来て「夜」の身体の向きが若干彼女の方へとずらされた。

 けれど里璃はそれに気づかず。

「いえ……その、「夕」って名前、響きからして「夜」と同類っぽいのに、どうして私が口に出来るのかな、て」

 「夜」の住まう側――こちらでは、自分より力のある相手の名は、激情に駆られでもしない限り、口に出来ない決まりとなっている。

 力と言ってもそれは腕力ではなく、魔力と呼ばれる不可思議な力を指し、ヒトの世で極々普通の暮らしをしてきた里理にそんな力はなかった。

 つまり、魔力を糧とする魔法が使えて当たり前のこちらに属する相手、少なからず魔力を持つのだから、魔力なしの里理は名を呼べないはずである。

 だが「夜」は、何だそんな事かと言わんばかりに仮面の向こうから吐息を零した。

「お前の指摘通り、「夕」は私の同類、否、眷属だ。そして確かに力もある。しかし、それにも増してお前は我が従者、誰よりも私に近しい存在なのだ。たかだか眷属風情では、いかに力が勝っていようともお前を傅かせる事は出来ん」

「な、なるほど……?」

 名を呼べない事をこちらでは時折“傅く”と表現する。

 力によってそれぞれの地位が定まるのだから正しい表現と言えなくもないが、里理には少なからず抵抗があった。

 「夜」の従者になっていなければ、里璃が引き取られる羽目になっていた、「塊」という人物。

 大叔母が何かしらを借りたその人物は、「夜」が肩代わりして後も、勝手に担保とされていた里璃を狙い、陰険な計画をこそこそ練っていた。

 これを知り、見た事はなくとも「塊」を嫌悪する里璃だが、「夜」と同等の力を持つその名はどう足掻いても口に出来ず。

 なればこそ、「塊」と言えない事がそのまま、「塊」に“傅く”という、里理にとっては不名誉この上ない状態を示唆しており。

 ちらりと掠めたその考えに自然と眉根が寄れば、これを解すように自分の名を里理に許した「夜」は言う。

「さて。ここまで話せば、察しもつくだろう。そんなお前とは裏腹に、我が屋敷に勤めていようとも、「夕」から罵倒されたトヒテ。どちらの地位が上なぞ考える由もなし。何より、前にも言ったが形代の地位はさほど高くない。だからこそ、トヒテはお前が私の従者である限り、お前の要望には全身全霊で持って応える義務があるのだ」

「ぎ、義務って、そこまで? あんなにお世話になっているのに」

「ああ。でなければ……トヒテに害が及ぶぞ? 先に言った通り、従者の地位は「夕」より上。だというのに、従者のお前が形代を優先すれば、「夕」は辱めを受けたと思うだろう。そしてその屈辱は、トヒテの身で晴らされる。従者であるお前に手を出せぬ代わりに」

「そんな……」

 忠告と思しき言に里璃の表情が硬くなる。

 見越していたのか、「夜」はふっと笑いに似た吐息を零し、彼女の眼を自分へと向けさせた。

 黒い双眸に怪訝な顔の従者が映れば、白い仮面が小さく傾く。

「まあ、そう無闇に警戒する必要もあるまい。トヒテとて我が娘の称を冠する形代。……いかに「夕」と言えど手出しはせん。トヒテの存在が敷地内に限られるならば尚の事」

「……はい」

 しない、よりも、させない、と響く「夜」の低い声音。

 彼の魔力により形を為すトヒテは、動力源を一体につき一つ持ちながら、動ける範囲はこの屋敷の敷地内に限られていた。

 「夜」ほどの力があるなら、本来、トヒテはどこでも行けるというのに。

 形代の地位や屋敷の外を考慮しなければ、トヒテをただの形代と扱うならば、わざわざ行動範囲を狭める必要はない。

 けれど「夜」は、地位の低い形代であっても、トヒテを自らの娘と言い、大事にしていた。

 「夕」の付き添いにトヒテの一体を壊された時、当の娘らは全く気にしなかったのに対し、問答無用でその付き添いを消滅させたのがいい例である。

 なればこそ里璃はこれ以上、トヒテの地位に関して語る事は賢明ではないと知る。

 屋敷内に居るトヒテの身を案じる事は、「夜」の力を疑うに等しいのだ。

 今でも、どれだけ贔屓目に見ても、怪しい白仮面である事に変わりない「夜」なれど、その力量に最初から疑いはなかった。

 ゆえに。

「トヒテの事情は分かりました。以後、気をつけます。――ところで「夜」、話は変わりますけど、その扉の先って……?」

 半ば強引に話を終え、話題を変える。

 しかし、それにより気分を害す「夜」でもなく、里璃がおずおず指を差した扉に向き直ると横柄に頷いた。

「ああ。……見た方が早いだろう」

 そして、青白い手をドアノブにかけると、覗き窓に格子が嵌め込まれた重苦しい鉄の扉を、普通の扉を開けるように簡単に開けてみせた。

 

 

 

 

 

 立ち話でだいぶ時間を消費してしまったが、これからが本番だと、扉を開けた「夜」は従者を見やり。

「さあ、リリ。入るが…………リリ?」

 その身体がこちらに背を向けて蹲っているのを知ったなら、小さく眉を顰めた。

 しかも何やら震えている始末。

 怯えにも似た様子を受け、「夜」が思い出すのは廊下の薄暗さを恐れる里璃の言だった。

 元来、ヒトとは相容れない感覚を持つ「夜」は、ふと思い至って辺りを見る。

 今の屋敷の内装は、里璃を最初に召還した白い空間から打って変わり、彼の大叔母であるエルの屋敷を真似ていた。

 このため、地下へ降りれば当然、強固な造りの石壁が続いており。

 だが、これを今更怯えるのも可笑しな話。

 何せ里璃は、自分の後を追って来ていたのだ。

 いきなり此処へ召還したなら兎も角、自らの足で訪れたのだから、壁の変質や周りの変化には気づいても良いはず。

 で、あるならば。

 問題は……此処か?

 次いで「夜」の黒い瞳が、開け放った扉の先を見やった。

 敷きつめられた石畳は真っ直ぐ奥まで続いているが、その脇には左右それぞれ空間が設けられている。

 そしてそこには馬が一頭ずつ、繋がれた状態のままこちらを興味深そうに見つめていた。

 今日の「夜」の目的を果たすため必要となる、二頭の馬が住まうこの厩舎は廊下より明るいため、暗いせいで里璃が怯えるという事はあるまい。

 もしや、馬が苦手?

 だが、すぐさま「夜」は思い直す。

 壁近くの里璃が、どうやってこの扉の先を知る事が出来るというのか。

 考えてみたところで答えのない疑問、それどころか、男の身を鑑みる構図に段々嫌気が差してきた「夜」は、単刀直入に里理へ問うた。

「リリ、どうした? 具合でも――」

「さ、サトリです! ぐ、具合は大丈夫ですけど……み、耳が」

「……ああ。そういえばこの扉、少し錆びておったな」

「す、少し!?」

 ヒトの耳とはか弱いモノだなと思えば、ぎょっとした表情が里璃の顔に浮かんだ。

「は、反響だって凄かったのに……「夜」の耳は大丈夫でしたか?」

 今の反応で大丈夫も何もないだろうに、問うてくる従者が愛おしい。

 思わず目を和ませかけた「夜」だったが、男に案じられて嬉しいと思う屈辱に甘んじるつもりはなく、すぐさま無表情を取り繕う。

 愛しいとのたまった、とち狂った思いも咳の一つで振り払い。

「ああ、問題ない」

 言い置いてから、先に扉の内へと歩を進めた。

 「夜」と知ってだろう、近づけば馬たちが困惑した様子で数歩後退り。

「うわっ!? な、何、この生き物!?」

 背後から顔を覗かせた従者が素っ頓狂な声を上げたなら気を引かれたのか、馬たちは「夜」を伺いつつ、こちらへと近づいてきた。

 知らぬ内、逃げ腰になっている里璃の気配を察した「夜」は、半身を逸らしては腕を伸ばし、従者の腕を掴むと馬たちの方へ投げてやる。

「ひいっ!!?」

 途端、目元に涙を浮かべる軟弱な従者は、助けを求めて「夜」へと手を伸ばすが。

「ぎゃあっ! か、髪、髪、髪があああああああっ!!」

 逃げる手前で翻った色素の薄い髪を馬に食まれ、ぐいぐい引っ張られてゆく。

 元より助ける気のない、あれはただの甘噛みと知っている「夜」は、泣き叫ぶ里璃の声を横に扉へ人差し指を向け、何かを引っ張る動作でこれをくいっと折り曲げた。

 すると、今度は無音で閉じる扉。

 開閉の音程度で里璃の耳が駄目にならぬよう、また内装を変える必要がありそうだ、と思いつつ。

 ……ふむ。男にしては良い声で啼くな?

「いやぁっ! た、助けて、「夜」! ぅっ、ひゃぁんっっ!! しぇ、背中、背中!!な、舐め、舐められたああっ!!」

 身体を馬と戯れる従者の方へ向けた「夜」、乱れた髪を振り乱し、礼服の所々を馬の涎でベトベトにさせて嫌がる里璃を視界に入れる。

 「夜」の意識がこちらへ来たと知ったのだろう、絶望を貼り付けた顔の中、瞳だけをぱっと輝かせた里理に何やらどくりと脈打つモノがあった。

 しかして「夜」はこれを不快と無碍にする。

 その間にも、向かって右側の馬が羨ましがるのを余所に、里理を捕らえた馬は目を細めてべろりと頬を舐め。

「ぎゃっ! ちょ、それは駄目だって!!」

 いきなり里理の襟元を歯のない口で食んでは、ぐいーっと横に引っ張った。

 ボタンが飛びそうな胸元を知ってか、はたまた礼服の形が崩れるのを嫌ってか、一気に顔を青褪めさせた里璃は、今まで触れもしなかった馬の顔へ初めて触れた。

 無謀にも、馬の口の中に両手を入れて。

「は、離しなさい! 離せ、コラッ! じゃれるんなら、そんな事しない――ぃひゃあっ!?」

 一応、これがじゃれての行為だとは分かっていたらしい。

 再度舐められ、仰け反る里璃を尻目に、「夜」は至って冷静に彼の判断を内で褒めた。

 けれど同時に、酷く面倒な事にも気づいた。

 あれだけ嫌がっているくせに、里璃は一度も馬を叩いていない。

 向けられているのが敵意ではないせいかもしれないが、こちらの中には好意であっても相手を殺してしまうモノがいるのだ。

 害がない事を理由に受け入れてばかりでは、里璃の命は幾つあっても足りないだろう。

「な、何で、口がここにあるのに、背中が舐められ――って、何これっ! 胸からお腹にかけて割れて! 何か身動き取れないと思ったら、牙に挟まれてたの!?」

「違うぞ、リリ。歯ではなくあばら骨だ。ちなみにお前の背中を先程から撫でているそれは、舌ではなく羽毛だ。良かったな、お前は仲間と認められたらしい」

 訂正を加えながら満足そうに頷く「夜」。

 従者と馬は仲が良いに越した事はない。

 が、里理の方はそうでもないようで。

「ひいぃっ!? ど、どの辺が良いっていうんですか!?――って、だからっ、引っ張らないで!!」

「それは勿論、馬車を扱うに際し、従者が馬に嫌われているよりかは、好かれている方が良いだろうて」

「う、馬ぁっ!? これが!? それに馬車って、そ、外に出るんですか、屋敷の外に!? 暗いのに!!?」

 里璃の言葉を受け、「夜」の眼がきょとんと固まった。

 そういえば、ヒトの世の馬とは容姿が違ったな。

 唐突に気づけば続いて浮かぶ、廊下で交わした虫の話。

 里璃は妙な反応を示していたが、あれもヒトの世と同じモノを考えていたなら説明がつく。

 納得すると同時に。

「ああ、今日は外に出るつもりだ。しかし……リリよ、暗いのに、とは何の冗談だ? この屋敷が在る区域は私の管轄だぞ? 「夜」――この言葉が示す意を知らぬはずはあるまい」

 白い眉間が怪訝に狭まり、一息に告げた。

「常夜の刻。我が管理下にある刻の名、よもや知らぬ訳でもあるまい? 常夜とは即ち、陽が登らぬという事。なればこそ、どの時間帯であろうとも、この区域は「夜」の闇に包まれている。それを、暗い、などと……当たり前の話であろう?」

 流石にこれはトヒテも教え漏れしていないはず。

 言外にそう含ませたなら、馬を引き剥がす手は休めず、涙目の里璃が「知ってますけどっ!」と叫ぶ。

 最中、「夜」はふと、自分の行動に疑問を抱いた。

 先程から何故私は、里理から目を逸らさないのだろう? と。

 馬が引っ張っているのは男の衣服。

 千切られ露出するモノなぞ男の肌に相違なく。

 いつもならそんなモノ、死角にすら要らないというに、黒い双眸はじっとそれを眺めていた。

 ともすれば、肌蹴るのを待つかのように。

 あるいは、馬ではなく己の手で暴きたいとでも言うように。

 ……里璃が関わると、碌な事を思わんな。

 項垂れたい衝動に駆られても「夜」の眼は里璃だけを映し続け――。

 そんな主を知らない従者は、話の続きを馬との攻防を繰り広げつつ喚いて告げた。

 本心の、言葉として。

 

「だって、だって私! よ、夜が怖いんです!」

 

「…………む?」

 唐突な告白に「夜」の頭は一瞬、理解を拒否した。

 だが、一旦堰を切って溢れた言葉は留まるところを知らず。

「嫌いなんです、夜が! 気持ち悪くて、苦手で、変なモノ連れてきそうだし……いっつも、夜なんか来なければいい、早く朝が来ないかなって!!」

「…………」

 立て続けに悪しく言われては、さしもの「夜」も絶句しかない。

 それも、初めて従者にと求めた相手から告げられたとくれば。

「里璃……」

 ようやく口に出来た言葉は、愛称ではない従者の名。

 声は動揺から酷く、掠れてはいたものの。

「私の名前…………「夜」?」

 初めてまともに呼ばれた己の名で主の異常に気づいた従者は、駆け寄ろうと馬から手を離して身体を傾けた。

 馬はこれを察知するなり彼を解放、相方同様、不思議そうな目で行く末を見守る。

 

 


2009/11/13 かなぶん

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