第一回人物投票の、彼らによる結果発表

 

奏 「よっしゃ! 2009/5/21に開始し2009/8/5に終了した投票結果が今! 長い月日を経て! ようやく日の目を見る時が!」
里璃(以下、里) 「よし、撤収!」
奏 「どわっ!? り、リリちゃん! ソイツは酷くアリマセンカ!?」
里 「黙れ。主人公格そっちのけで語りやがって。もう結果は出ているんだ。今更何やったところで仕様もないだろうが」
奏 「いや、でもさっ! 投票してくれた方はいるわけで、ここを閲覧してくれる方もいるハズで!」
里 「…まあ、そういう事なら」
奏 「ほっ。良かった良かった」
トヒテ「(以下、ト) 『ではまず最初に、御召し物の御着替えから始めましょうか』
奏 「うぉっ!? いつの間に!?」
ト 『はあ。ワタクシならば、最初からおりましたけれど』
奏 「なんてこったぃ。俺ったら、リリちゃんしか見えていなかったよ。やれやれ、どれだけ愛しているんだかって話だよね、全く」
里 「じゃあ私は先に行っているから」
ト  『はい。御気をつけて下さいまし、里璃様』
奏 「…も、もう少し構ってくれないかなぁ。せめて詰るくらいしてくれても」

 

トヒテ 10票

ト  『ワタクシ如きに御投票頂き、誠に有難うございます』
奏 「あれ? 結果発表、君からなんだ?」
ト  『それでは…奏様? 御着替えの御手伝いをさせて頂きます』
奏 「見事なスルー。まあいいけど。ねえ「夜」の娘。その意味ありげな沈黙、止めてくれないか?」
ト  『はぁ、何故でしょうか?』
奏 「当たり前だろう? それじゃあいかにも、僕には何かありますよーって言っているみたいじゃないか」
ト  『今更な気も致しますが?』
奏 「ダメダメ。そこはほら、変身ヒーローやヒロインみたく、分かっていても分からない振りをしなくちゃ」
ト  『…奏様、御自分の御立場や性格を御考えになって下さいまし。幾ら何でもたとえに正義の味方を御使いになられるなぞ』
奏 「まあまあいいじゃないの。それより「夜」の娘。気になる事が一つ、あるんだけど?」
ト  『はい、何故ワタクシの結果が最初に来ているのかという事ですわね』
奏 「え、いや、確かにそれもあるけど、そーじゃなくて」
ト  『答えは簡単ですわ。そちらの方がスムーズに事を運べるからです』
奏 「いや、だからね?」
ト  『では、御着替えの方をば』
奏 「だ、だからそういうことじゃなくて!」
ト  『『『『『久々の殿方の御着替え、腕が鳴りますわ!』』』』』
奏 「た、多勢に無勢は卑怯ナリよ!? じゃなくて、どうして御召し物がこんなっ――ぎゃああああああっっ!!?」

 

「夜」 71+6票

「夜」(以下、夜) 「多数の票やコメント、有難く頂戴しよう」
奏 「げっ。こ、この順番、可笑しくないか?」
夜 「誰かと思えば…なんだお前か」
奏 「ひ、人違いですっ!」
夜 「ふむ…何というか」
奏 「な、何も言うな! 元はと言えばこれは君の娘がだな!」
夜 「ふん。男の装いになぞ興味はない」
奏 「それはそれで…何か傷つくな」
夜 「ところでお前、結果発表まともにやっておるのか? 進行役を買って出たのだから一芸ぐらい披露しろ」
奏 「君に命令される筋合いはない。全く。リリちゃんもどうしてこんなヤツが良いのか」
夜 「しかし、貰っておいて難だが、コメントの中で腑に落ちないモノがあるな」
奏 「ん?」
夜 「賞賛は兎も角、私は男と熱い一時なぞ過ごしたくないのだが…」
奏 「…そうか。君は未だ、里璃の事を勘違いしたままで」
夜 「む? 何か言ったか?」
奏 「いやいや。じゃ、僕はこの辺で」
夜 「そうか。それは良かった。もう少しで数少ない登場人物を一人、消してしまうところだったぞ」
奏 「相も変わらず…君のそういうところが腹立つな、ホント」

 

篠崎里璃 82+5票

里 「投票にコメント、ありがとうございます!」
奏 「リっリちゅわ〜ん!! お兄ちゃん、会いたかったよーっぅだ!?」
里 「寄るな変態。兄を名乗りながら女装なんざ、イイ度胸してるじゃねぇか、ああ?」
奏 「ぐへっ。り、リリちゃん、背中そんなに踏まれたら中身出るって! ただでさえこのドレス、男の俺にはキツいってのに」
里 「知るか、ボケナス。一位を取った自分の責任だろうが。トヒテが前々から一位用にって作っていたドレス、有難いと思え!」」
奏 「ひ、酷い。…ふ、ぐふふふふ。でも、良いもんねー。そのお陰で、リリちゃんとペアの装いだもん♪」
里 「音符をつけるな、変態。大体、この衣装だって二位用にトヒテが作って」
奏 「…あのさ、里璃。ちょっと質問なんだけど」
里 「ああ? 何だよ、急に真剣な顔して」
奏 「いや…それってつまりさ、お前、主人差し置いて一位取る気満々だったってことじゃないのか?」
里 「…………ちなみに馬鹿兄のドレスは、私の背丈に合わせているためつんつるてんです。私の方はトヒテが寸法合わせてくれたので、ほぉらぴったり」
奏 「し、白々しい。あ、一言付け加えさせて貰うと、確かに俺が着るとぴちぴちなドレスですが、ななななんとっ、胸だけはこんなにスッカスカで」
里 「があっ!!」
奏 「がはっ!!?」
里 「っはあ、っはあ、っはあ…。え、えっと、兄も無事、沈黙した事ですので、私はこの辺で失礼致しますね」

 

エル・H・ゼウバライ 5+1票

エル(以下、エ) 「あらまあ。序章に少し出ただけなのに、こんなに票が貰えたなんて。投票してくださった方々、本当にありがとう」
奏 「…はっ!? こ、ここは――エル!? ってことは、地獄か!!」
エ 「ほ、ほほほほほほほ。お久しぶりネェ、リリのお兄さん」
奏 「ああ、久しぶり大叔母さん。…お茶?」
エ 「ええ、まあ。貴方もお飲みに為る?」
奏 「…地獄にまで来てこれ以上の責め苦は受けたくない」
エ 「まだ言うか! 全く、失礼な方よね、貴方って」
奏 「身内を片っ端から担保に入れる、君に言われる筋合いはないけどね」
エ 「んっまあ!」
奏 「反論出来る立場かい?」
エ 「…………はあ、お茶が美味しい」
奏 「都合が悪くなると聞かなかったフリ、ね。本当に、死んでも君は変わらないらしい。で? ここは? 地獄ではないんだろう?」
エ 「あら、どうして?」
奏 「でなけりゃ今頃君は折檻の毎日だろう? 自分の事を棚に上げたゼウバライの祖先たちが、格好の餌食となりそうな君を放っておくはずがない」
エ 「人が忘れて置きたい事をわざわざご丁寧に説明有難う! というか、用が済んだらとっととお帰りなさいな。ここがどこであろうと、貴方の居る場所ではないわ」
奏 「言われるまでもない。じゃあね、大叔母さん」
エ 「ええ。もう二度と会いたくない方、さようなら」
奏 「同感だね」
エ 「でも…その姿は似合っていてよ、ぷっ」
奏 「げげっ!!」

 

篠崎奏 86+2票

奏 「…ぃてててて。里璃のヤツ、思いっきり殴りやがって。まあ、元気があって宜しい、のか?」
奏 「それは置いておいても。投票とコメントくれた人、ありがとう。よく酷い目に会いますが、俺はこの通り元気です」
奏 「えーっと、それから…応援、ありがとうございます。お兄ちゃん、リリちゃんと一線を越えられる日を夢見てこれからも―」
里 「復活したと思ったら、すぐにそれか!!」
奏 「ぐぇはっ!」
里 「ゆ、油断も隙もないな、お前」
ト  『里璃様、御見事な跳び蹴りでしたわ。一発KO、おめでとうございます』
里 「ありがとう、トヒテ」

 

夜 「…ふむ」
里 「? 「夜」? どうかされましたか?」
夜 「いや、な。票数+コメント数合わせても、順位は変わらんな、と」
里 「ああ…。あ、でも、コメント数のみなら「夜」の方に軍配が」
夜 「…いや、やはりこの順位で良い」
里 「え? どうしてですか?」
ト  『そうですわ。御前ならば着こなすことも可能ですのに』
里 「は? トヒテ何言って――って、どうして馬鹿兄のドレス脱がしに掛かっているの!?」
ト  『それは勿論、御前が一位になった暁には着ていただこうと』
夜 「な? この順位で良いだろう?」
里 「え…と、止める気はないんですか、「夜」」
夜 「まあな。ともあれ、以下に順位を並べよう」

 

1位 篠崎 奏
2位 篠崎 里璃
3位 「夜」
4位 トヒテ
5位 エル・H・ゼウバライ

 

里 「なんていうか…こんなグダグダなの、誰が喜ぶんだろう」
夜 「それは無論、どっかの誰かさん、というヤツではないか?」
ト  『つまり、物凄い内輪だけ』
里 「内輪って…一匹しかいないでしょうに」
ト  『まあ、投票して下さった方々に少しでも楽しんで頂けたなら、言う事ありませんが』
夜 「まあな」

 

 

2010/1/8 かなぶん

修正 2010/3/14

ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。ブラウザを閉じてお戻り下さい。


  

 

 

 

 

頂いたコメント一覧

篠崎 里璃
バレてほしいような、ほしくないような(笑)
謎のバストのからくりを知りたく思いますw
りりカワイイです。
慌てつつも、物応じしない感じがいいと思います!
リリがさいこーにかわゆい。
「夜」
親友と敵にならずリリと熱い夜を
エロさがまた格好いい・・・()
ねぼけ具合が大変素敵です
変態上等
いろいろ凄い
凄いはずなのに…ぷぷっ

エル・H・ゼウバラ
aiしてます!!
篠崎 奏

色んな意味でギリギリ。だが、それがいい。
一線越えちゃえよ・・・

 

ひっそり、UPさせて頂きます。コメント、ありがとうございました。

 

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