妖精の章 三十五

  

 竹平とキイとの出会いは、彼が店番をしていた時の事らしい。
 以来、すっかり恋に落ちてしまったキイは、スプーンひと匙の血で一ヶ月持つ死人のくせに、竹平が店番の時を狙って足しげく芥屋に通っていたそうな。
 ここで泉が疑問に思ったのは、竹平がキイの事をどう思っているかよりも、
「じゃあ、いつも何を買っていたのかしら?」
「材料ですね。シイたち死人は大抵、牙の特性から薬局を営んでいるので」
「牙の特性って、一年周期で生え変わる?」
「はい。これがまた良い薬の材料になりまして、結構良い値で売れるのです。シイもつい最近売ったばかりなので、こう見えてもお金持ちなのですよ」
 えっへんとまだそれほど膨らんでいない胸を逸らすシイに対し、商品を選ぶキイと接客する竹平へ視線を向けていた泉は、てんで別の眼でシイを見やった。
 彼女自身、どう見えていると思っているのかは知らないが、その成長っぷりは泉の常識を凌駕している。
 正直、少し先の未来から来ました、と言われた方がまだ納得できた。
 しかし現実にいるのは目の前のシイ唯一人。
 彼女曰く、奇人街の加齢条件により二年ほど年を取ったそうで、急激に成長してしまったんだそうな。
 シイに関してあまり憶えのない竹平はさておき、長年顔を合わせてきたスエは、階段下に座って噛まれた痛みを愚痴りながらも、シイの変化には全く動じず。
 改めて泉は、何度目になるか分からないが、奇人街の常識に戸惑った。
 とはいえ、ここで話を止めても埒が明かない。
 仕切り直しとばかりに首を振った泉は、白いエプロンを身に付けながら、ソファに腰掛けるシイへ言った。
「それにしても、本当に久しぶりね?」
「はい。ここまで来るのにだいぶ苦労しましたよ」
 ない汗を拭う真似をしたシイに首が傾いだ。
「苦労、って?」
「はい、そうなのですよ、泉のお姉ちゃん! 聞くも涙、語るも涙の苦労がシイを襲ったのです。……それもこれも、全てはシウォンのおっさんのせい」
「シウォンさん?」
「はい。シウォンのおっさんが無謀にも、泉のお姉ちゃんに熱烈アプローチしようと機会を伺い続けていたせいで、猫が芥屋周辺を厳重警戒し出したのです。これにどういう訳だかシイも含まれてしまいまして。お陰でこんなに成長してしまいましたよ」
 ふぅ、と黄昏た溜息をつくシイ。
 シイの加齢条件も気になるところではあるが、それよりも更に気になる言葉を泉は返した。
「猫がシイちゃんを警戒? どうして?」
「ふん。そんなモン、決まっているヨ」
 依然として首筋を擦るスエが憎々しげに吐き捨てる。
「シイの狙いは迷惑この上ない事に大概ワシだが、食となる血は他の奴でも賄えるネ。加えてこ奴は過去に一度、娘御の血を呑んでおる。警戒されて当たり前、もういっそ、ずっと警戒されていれば良かったのヨ」
「まったまた〜。スエのおいちゃんったら、シイがいなくて寂しかったくせにぃ」
「変な言い掛かりは止めるネ! 全く、何故ワシばかりこんな目に……他にも相手はいると言うに」
 ぶちぶち、再度愚痴りの世界に引き篭もったスエは、三白眼の黒目に薄っすら涙を溜めて床を睨みつける。
 対象のシイは構わず、「やれやれ」と大袈裟に首を振った。
 二人の間に流れる珍妙な空気に愛想笑いを浮かべた泉は頬を掻き、その笑みを少しだけ強張らせては息をついた。
「そっか。シウォンさん、そんな事になっていたんだ……。私、全然知らなかったから」
 悪い事をしてしまったかもしれないと、今更ながらに思う。
 熱烈アプローチ云々は置いておくにしても、クッキーを届けた折の別れ際、拒絶にも似た態度を取ってしまったのだ。
 会いたい、そう思ってくれた人に酷い事をしてしまった――
 自然と下がる泉の視線。
 気づいたシイはぽかんとした表情を浮かべた。
「泉のお姉ちゃん、もしかしてシウォンのおっさんへの対応に、後悔の念でも抱いているのですか? そんなことをしたならシウォンのおっさん、良いように受け取って付け上がるだけですよ?」
「し、シイちゃん、その言い方はちょっと」
「ですが、シウォンのおっさんですよ? 言っては難ですが、人狼は一部を除いて大半プラス思考の持ち主なのですよ? 少しでも自分に都合の良いところがあったら、最大限、そこを活用してくる人狼なのですよ?――一部を除いて」
 シイが半眼で見つめる先には、こちらへ丸めた背を向けるランの姿がある。
 意識を取り戻してから落ち込む一方のランは、自分が男を襲いかけた事、シイに負けた事を延々言葉で繰り返しては、時折さめざめ泣いていた。
 昨日騙されかけた手前、容易に声を掛ける事は出来ないが、何というか、こう――
「鬱陶しい」
 憐れだと泉が思う前に容赦ない言葉が吐き捨てられた。
「だっ!?」
 と同時にランの後頭部を直撃する、二つのリュックサック。
「わ、ワーズさん……」
「やあ、おはよう泉嬢にスエ博士、シン殿。……それにしても朝っぱらから、何だってこんなに人間以外の奴らがいるんだ?」
 階段を降りつつ、足下のゴミを見るような眼でシイとキイを見たワーズは、そのままランの下へ歩みを進めると、投げつけたばかりのリュックサックを拾い上げた。
 次いでソファまで来ては、シイの存在を無視した風体でこれを放り投げる。
 すぐさま退いたシイの後に、リュックサックがソファの上でバウンドしたなら、白い面のへらり笑いから「ちっ」とあからさまな舌打ちが為された。
 どうやらすこぶる機嫌が悪いらしい。
 ぱっと見分からないワーズの苛立ちは見なかった事にし、泉は苦しくない程度に笑顔を貼り付けて会釈する。
「おはようございます、ワーズさん。ええと、それで今日の朝ご飯は」
「うん? 朝飯ならもう作ったよ」
「えっ!!? ワーズさんが、ですか!!?」
 泉は尋常ならざる驚きを見せると、身体ごと台所を振り返った。
 ワーズの料理=スプラッタな台所のはずだが、目を皿のようにしても惨状を匂わせる証拠品はなかった。
 少々古ぼけた作りの台所はいつも通りの清潔感に溢れている。
「えっ、って……泉嬢、ボクも料理くらい作れるよ? 君が作らせてくれないだけで」
「あ、いや、すみません、そういうつもりで言ったわけではなくてですね……」
 ちょっぴり傷ついた節のワーズに向き直った泉は、否定に手と首を振りながらも、次第に逸れていく視線を止められず。
「それで、その、朝ご飯は何を?」
「んー、それは着いてからのお楽しみ」
「……着いてから?」
「そ。とりあえず麓に、ね」
「ああ。そういえば」
 唐突に思い出す、昨日のやり取り。
 影解妖という食材を求め、今日は奇人街に隣接する山へ登る手筈になっていた。
 完全に忘れたわけではなかったが、出発前日・当日の慌ただしさを全く感じなかったせいで、いまいち実感に乏しいモノがある。
 それでもこれから出発ならば話は別。
 エプロンを脱いだ泉は「じゃあ、用意しないと」とワーズを横切る。
 けれどその足は、すぐさま腹へと回された腕により止まってしまった。
「用意は必要ないよ? ボクが全部しておいたから」
「わ、ワーズさん」
 よろめいた身体を引き寄せられ、背中を覆うひんやりした温もりに、泉の頬がほんのり染まった。
 これを気にしないワーズは泉を抱え込んだ状態で、右手に携えた銃口をソファのリュックサックへ向けた。
「こっちのピンクが泉嬢の、んで、こっちの青いのがシン殿の」
「はっ!? ちょ、ちょっと待て!!?」
 丁度キイが精算を済ませたところだったのだろう。
 居間近くの店先で金を仕舞っていた竹平が、素っ頓狂な声を上げてワーズを睨みつけた。
「山登りの話は聞いていたが、なんで俺も!? そこの変態が一緒だっていうのに!?」
「変態……変態か…………ふ、フフフフフ」
 竹平からビシッと指を差されたランが、更にどんよりした空気を背負って丸まった。
 ばっちり見てしまった手前、フォローも何も出来ない泉は黒い腕の中で存在感を消すことに努め、きょとんとしたワーズは銃口をシルクハットに向ける。
「まあ、人狼も昼と夜とで姿が変わるから、変態と言えば変態かもしれないけど」
「そういう括りの話じゃねえ! お、お前はコイツが俺に何をしたのか知らないからっっ」
 顔を真っ赤にして怒鳴り散らす竹平に対し、要領を得ないワーズは銃を用いて首を傾がせた。
 次いで納得した風体で身体の位置を戻し。
「ああ、もしかしてアレの事かな? “やれるもんならやってみろ!”って」
「なっ!!? し、知っていたのか!? しかもその口振り、最初から!? だったらどうして助けてくれねぇんだよ!」
「そっか、助けて欲しかったんだ。わざわざ挑発しているくらいだし、シン殿がやりたいからやっているんだと思ってたよ」
「そ、そんなわけあるかっ!」
「んー、それは御免ね、シン殿。なんだか愉しんでいるようにも見えたからさ」
「誰が愉しんでるって――み、見たのか!?」
「見る気はなかったんだけどねぇ。……というかボク、一階と二階、結構往復していたんだけど。そーいえばシン殿、全然気づいてなかったよね。ランの方とは嬉しくない事に何回か目が合ったのに」
「…………」
 銃の先端でこめかみを掻くワーズに、口を噤んだ竹平は気まずそうな表情を浮かべて視線を外した。
 気づかなかった理由に心当たりでもあるのか、茶色の瞳を泳がせた挙句、誤魔化すていで竹平は最初の疑問に戻っていく。
「と、兎に角、だ! どうして俺が山なんかに」
「留守番したいの?」
「そ、そりゃあ……」
 不思議そうに問われて竹平が怯んだ。
 次いでワーズの混沌の瞳がちらりと別方向を見たなら、そちらを追うように続き。
 捉えたのは、痛がりながらも立ち上がった小汚い学者の姿。
「ったた……ぬ? なんヨ?」
 男二人から向けられる視線を知り、スエが不快も露わにした顔と声で問う。
 けれどこれに答える相手はなく、竹平へと視線を戻したワーズは、こてっと首を傾げてみせた。
「ボクは大好きな人間の意見は尊重するよ? だけど、それなりに身の安全は確保してあげたいっていうのも事実でね。これを踏まえてシン殿、本当に留守番したいの?」
「うっ……な、何で遠回しなんだよ」
 含みをたっぷり持たせたワーズの言に、察しの良い竹平は必要もないのにジリッと後退した。
 ワーズは泉に回していた腕を外すと、竹平が退いた分を詰めるように歩を進める。
 と、そんな二人の間に割って入り、竹平を後ろへ庇うが如く両手を広げる小さな影が一つ。
「お兄ちゃんをいじめないで!」
「キイちゃん……」
 二人のやり取りを見ているだけだった泉は、果敢に竹平を守ろうとするキイの姿に感動する反面、人間以外を嫌うワーズがキイに対して何をするか分からず、胸元をきゅっと握り締めた。
 今の段階でワーズを止めてはいけない。
 キイへ手を上げるならば体当たりでもして止めるつもりだが、そうでなければ見守るしかない。
 何せ竹平にはランから襲われたショックからか、すっかり抜け落ちてしまっている事柄があるのだ。
 たぶん、ランとの事がなければ、スエが居ずとも竹平は共に行く事を選んだ、そう泉は確信していた。
 泉の脳裏に、クッキーを配り終えた後の光景が甦る。

 芥屋に竹平しかいない事を察した赤い髪の中年が、先程のランと同じように彼を組み敷いていた図。

 それ以前にどういう追いかけっこが展開されていたのか知らないが、店側に頭と手を追いやられ、半狂乱に陥っていた竹平の姿は、はっきり言ってかなり際どかった。
 ワーズが圧し掛かるキフの頭を容赦なく蹴り飛ばさなければ、「お邪魔しましたー」と仕切りのガラス戸を閉めたくなるほどに。
 竹平さん、美人だから……どんな目に遭っていても似合うというか何というか。
 本人が聞いてもてんで嬉しくない評価を下す泉。
 ついつい視線が下を向いたなら、これを叱咤するようにキイが叫んだ。
「お兄ちゃんはキイが守るもん!」
 小さなナイトの宣戦布告。
 立ち位置的にお姫様な竹平を攫おうとする魔王なワーズは、これを鼻で「へっ」と一蹴すると、ナイトを無視して竹平に告げる。
「そういえば知っているかな、シン殿。死人が美味しいって好む血は、その死人が好きなヤツなんだよ?」
「なっ」
 初耳だったのか、ぎょっとして目を剥く竹平。
 恐れる眼が捉えるのはその反応に動揺するキイ――ではなく。
「お、お前! その変態学者が好きだっていうのか!? あ、悪趣味にも程があるぞ!!?」
 丁度泉の横にいたシイは、思ってもみなかった話の方向にきょとんとし、ちらりとスエを見つめた。
 立ち上がってもそこを動かず、話の終わりを待って腕を組んでいた学者は、煩そうな視線を彼女に絡ませる。
 黙して見つめ合うこと数秒。
 やおら竹平へ視線を戻したシイは、スエの顔が移ったような、面倒臭そうな表情で頭を掻いた。
「何を今更。シイとスエのおいちゃんは相思相愛ですよ? 悪趣味上等、変態結構です」
「……せめてそこは否定するネ」
 スエさん、否定して欲しいのそこだけなんだ……
 決して声には出さないが、顔に出してげんなりする泉。
 好き嫌いは当人同士の自由でも、人目を憚らない愛の告白は聞いていて痒いものがあった。
 そんな会話に最初から付いていく気のないワーズは、おもむろに竹平の後方を指差した。
「あ、キフ・ナーレン」
「ぎゃあっ!!?」
 途端にバネ仕掛けの人形宜しく大慌てで靴を蹴り脱いだ竹平、青褪めた顔で駆け寄ってきたのは泉の背後。
「た、竹平さん?」
 しっかと腕を掴まれ、背中に頭を擦り付けて震える少年に、困惑しつつも前を見た泉は、口元を覆ってクツクツ笑う黒い背中やキイの愕然とした表情を通り越して、店先に中年の姿を探した。
 しかし。
「あれ? キフさん、いないみたいですけど」
「ほ、本当か?」
 震える手を肩へ移動させ、あくまで泉を盾として扱う竹平がゆっくり前方を覗き見た。
 どこかで見た姿にランを視界へ収めた泉は、あの強面ですら同じ反応をさせるキフの存在に、少しばかり恐怖を覚えてしまう。
「……本当だ。わ、ワーズ! 騙しやがったな!?」
 確認しても泉の背に回ったままの竹平へ、くるりとこちらを向いたへらり顔が肩を竦める。
「騙した、とは人聞きが悪いねぇ。予行演習って言ってくれないと。まあ、それはさておき。んじゃ泉嬢、行こうか。シン殿は留守番したいそうだから」
 言って泉の腕を掴んだワーズは、竹平を引き剥がす勢いで乱暴に泉を引き寄せる。
 そのままピンクのリュックサックだけを担いでは、泉の背中を押して階段へと向かい。
「待つネ。ワシの喰いモンは」
「それなら冷蔵庫に。足りなかったら店から持ってって良いよ。猫も了承済みだから」
「うむ。ならば良し」
 用済みだと言わんばかりに階段下を明け渡すスエ。
「およ? 泉のお姉ちゃん、どこに行くのですか?」
「物好きにも騒山ヨ」
「山に? ワーズの人と? 泉のお姉ちゃん……心中考えるまでワーズの人が好きだったんですねぇ」
 何やら不吉且つ妙な事をしみじみ呟いたシイは、親指を立てた拳でニッと笑って牙を光らせた。
「泉のお姉ちゃん、さよならは寂しいですけど良い旅立ちを!」
「し、シイちゃん? それってどういう?」
 スエが退いた事で更に前方へと押されていく泉は、階段に足を掛けつつ訊ねたが、笑顔で見送るシイはそれ以上何も語らず。
 代わりに背後のワーズがトドメとばかりに竹平へ告げた。
「シン殿。達者でね」
「わ、ワーズさ――ひゃあっ!?」
 階段を登り始めたことで、背中を押す手がその下に触れてきた。
 これにより窘める非難の声を封じられた泉は、再び触られる事を恐れ、自力で階段を駆け上がる。
 出発するのに二階へ行くのは、道程を短縮できる物置があるためと知ってはいるが、急かす動作にはついていけないものがあった。
 二階へ辿り着いた泉はちょっぴり涙目で尻を払った。
 階段を上がる音に沸々湧き上がる怒りを溜め、発散するべく振り返るが。
「ほら、泉嬢行くよ」
「わわっ」
 無造作に腕を取られては従うしかなく、はたと気づいてはバランスを取りつつワーズへ問う。
「ら、ランさんは?」
「別行動。物置を使っても害がないのは人間だけだからね」
 何やら気掛かりな事をさらりと言ってのけたワーズは、破られた壁の手前の扉に手を掛けると、帯締めの懐から用意していた白い靴を差し出した。
「それじゃあ、お先にどうぞ」
「はあ……ええと、ワーズさん」
「ん?」
「コートって、まだ?」
 出掛ける時分になって違和感を覚えた泉は、思い当たった事柄を尋ねてみた。
 彼から奪った手前、というのもある。
 けれど当のワーズは泉の罪悪感なぞ我関せず、銃で頭を小突いては首を傾けた。
「ああ、この服? うん、コートはもうあるんだけどね。取り出し口広い方が何かと便利だからさ」
 のほほんと言ったワーズの手が、そんな事より先に行けと開かれた物置空間を示す。
 謝るより言われた通りにした方が良いと判断した泉は、物置に足を投げ出し廊下に腰を下ろした。
 白い靴を履き、ふと覗き込んだ赤黒い空間に瞬き数度。
「……ワーズさん。そういえばコレ、どこまで降りれば良いんですか? いつもはワーズさんが最初に降りて貰っているから、目安とか」
「んー、テキトー? この辺で良いと思ったところが着地地点だから」
「……はあ」
 泉の口から返事とも溜息ともつかない息が出た。
 それでも彼女の身体はあっさり物置へと落ち――直前。
「ま、待ってくれ!」
 息を切らせて駆け寄る竹平の声を耳にし、何となく落下の中でほっとする。

 

 


UP 2010/2/5 かなぶん

目次 

Copyright(c) 2010-2019 kanabun All Rights Reserved.

inserted by FC2 system