妖精の章 六十一
少人数になったせいで、騒山の静けさが否が応にも身に染みる夜。 広場を囲う木々の合間から覗く、奇人街では滅多に見られない星空を見るともなしに眺めていたランは、身じろぐ気配に金の瞳を隣へ移した。 「寒いのか?」 夏山の昼夜の気温差は、虚弱な身体には堪えるのかもしれない。 そう思って声をかければ、大きな布と格闘するフェイが息も絶え絶えに首を振った。 「いや、大丈夫。ただ、ちょっと、上手く、羽織れ、なくて」 フェイが背負うには大きい荷物同様、この布も使用時は緋鳥が手を貸していたのだろう。 四苦八苦する姿を見かねたランは、フェイと布を傷つけないよう気を付けつつ、羽織る動きを手伝ってやる。 「寒いんだったら、あっちに移動するか?」 ついでに、黒く鋭い爪で広場中央のたき火を指せば、どうにか布にすっぽり包まったフェイが、ランへ礼を述べつつ再度首を振った。 「ううん、いいんだ。僕が不用意に近づいたら、彼らの迷惑になってしまうから。……どんな関係だろうと、鳥人たちは僕が他種族と親しくするのを良しとしないからさ」 黒の中の金の虹彩が陰りを帯びる。 何かしらの過去を匂わせる様子に、ランは敢えて何も聞かず「そうか」と引き下がった。 先の話をなぞれば、鳥人たちにとっては他種族がフェイと関わるだけでも大罪。だというのに、何故ランがこうして呑気に話せているのかと言えば、理由は至極簡単だ。 自ら公言した覚えも、望んだ覚えも全くない、人狼最強。 この称号ゆえにランは、鳥人の中で神聖視される神童(シンチョン)と気さくに会話しても、彼らの逆鱗に触れない、らしい。 フェイと初めて会ったのは人狼最強の称号を得てからのため、ランには実感の乏しい話である。一説によれば前人狼最強、つまりはシウォンがその辺りの事情に関連しているとかいないとか。 どちらにせよ、シウォンの逸話は尽きないため、今更正否を問う話でもないが。 「あ、もしかしてラン殿、寒かった? 気づかなくて申し訳ない。僕が面倒をかけているばっかりに」 あっさりした返答をどう受け取ったのか、フェイが慌てたように頭を下げた。 これに対し、他意のなかったランは苦笑しながら首と手を振る。 「いや、こっちとしては逆にありがたいくらいだから、面倒なんてことはないさ」 「ありがたい?」 「あーっと……」 不思議なことを聞いたと目を丸くするフェイ。誰かれ憚らず、自身を厄介者と宣言するフェイにとって、他種である人狼にありがたがられるのが余程珍しかったのだろう。 自他共に認める弱者の割には、はぐらかしを許さない強い眼差しを受け、ランはどうしたものかと考えを巡らせた。 フェイの齢は緋鳥と同じくらいだが、生きている時間は彼女よりも長い。ランが彼のことを噂で聞くようになったのは、緋鳥が生まれる前のことだったため、時間の感覚に疎くなる奇人街にあってもそれくらいは判別できる。 となれば、諸々の経験豊富な緋鳥と同等以上に物事を知っているのが普通だが、それはあくまで奇人街で日々を暮らす者の基準。鳥人たちに半ば監禁状態で大切に保護されてきたフェイが、どこまで俗世間のアレコレを知っているかは不明だ。 (正直に言える訳、ないよな。最近の不眠で正気飛びやすくなっているから、他種の女の人の傍にはいられない、なんて。……竹平も襲いかけた手前、今近くに行くのは不味い、とか) ここまでランを追いつめた元凶・ルアンの姿は、すでにない。 しかし、摩耗し切った精神はその程度のことで、すぐさま回復するものでもなかった。 加え、これまではシウォンや猫といった強者の目があったため、程良い緊張がランの正気を保たせていたようだが、今ではそれも望めなくなっている。 要は、常に正気を意識しておかなければ、何をしでかすか自分自身でも分からないくらい、現状のランは不安定なのである。 (せめて、彼女が史歩だったら良かったんだけどなあ) フェイへの答えを探すように動かす目で、たき火の傍で膝を抱える美津子を掠める。 本当に、ほんの一瞬、視界に入れただけにも関わらず、金の目はたき火に照らされ色づく頬と唇、首筋、背中から覗く丸み、くびれた腰、尻、太ももを満遍なく這いずり回り、堪えようのない唾液を口内から喉へと人知れず垂らしていく。 これがもしも、思った通りの史歩であったなら――その瞬間、ランの両目は潰れていたに違いない。 (いや、そもそもそういう目で見るヤツじゃないからな、アイツは) 史歩の姿を浮かべることで、ランは続く美津子への不埒な妄想を急いで断ち切った。 「何ていうか、その、ちょっとした障りがあるんだよ。だから影解妖(インツィーヤオ)を求めて山に来たくらいで」 嘘は言っていない。端折りに端折っただけだ。 けれどもフェイは、ようやく出てきた簡潔な答えに納得してくれたようで、なるほどと頷いた。 「影解妖はある意味万能薬だからね。無事、見つかることを願うよ」 「ああ、ありがとう」 にっこりと綺麗に笑うフェイへ、深く追及されなかったことにほっとしつつ礼を述べる。 これに「うん」と頷いたフェイは、続けて広場へ目を向けると、再び顔を曇らせた。 「でも……本当に少なくなってしまった。僕が分かる範囲だけでも、泉さんとエン殿と女の子が一人と、それにシウォン殿まで。緋鳥も僕を優先してくれたせいで、変動に巻き込まれてしまって……」 (女の子が一人?――って、ああ、史歩のことか) 「女の子」と史歩が噛み合わなかったランは、一時頭を悩ませると、合致したところですんなり受け入れられない表現に眉を寄せた。 (しっかし、鳥人の奴ら、三凶最後の一人を大切な神童に教えてやってないのか。まあ、偶然出会ったところで、フェイが史歩の機嫌を損ねるとは思えないが) 「……って、そういや、三凶揃い踏みで変動に巻き込まれた訳か」 ふと思い至って口を開けば、フェイの目が丸くなる。 「三凶? 緋鳥とシウォン殿は知っているけど、神代史歩も同行していたのか?」 「あれ? 史歩の事、知っていたのか」 今し方、知らないと断じた話が既知と知り、今度はこちらが目を丸くしたなら、フェイが頷きがてら首を傾げた。 「名前だけは知っていたけど……エン殿が違うとなると、あの女の子、いや、女性が?」 「まあ……そう、だな」 歯切れの悪い答え方になるのは仕方あるまい。 史歩をして、「女の子」だの「女性」だのという認識が、ランにはとても薄く、違和感しかないのだ。 分類としては友人・知人の史歩だが、それ以上の深い関係は、想像すら本能が拒否していた。証拠に、あの温泉でちらと見てしまった彼女の裸体は、過敏になっているはずの劣情を完全に底辺まで叩きのめしていた。……バレれば楽に死ねないことも分かり切っているため、出来ればこのまま消えて欲しい記憶だったりもする。 そんなランの思いなど露知らず、史歩の姿を初めて知ったフェイは、驚きを見せつつもなるほどと何度も頷いた。 「道理で立ち回りが滑らかな訳だ。エン殿を守りながら妖精を牽制する様は、まるで踊っているようだったよ」 「エン先生?」 「うん。逃げる時に裾を踏んづけたようで、しばらく動けなかったみたいだよ」 「……エン先生らしいな」 人狼のランから見ても、曰くの尽きない史歩ではあるが、アレでも面倒見は悪くない。簡単に想像できる光景に苦笑する。 と同時に、三凶含むエンが、それぞれどういう状況で変動に巻き込まれたのかが、フェイの話を持って完全にランの中で判明し、何ともなしにため息が出た。 史歩はエンに近づく妖精を牽制した末に。 エンは変動前に態勢を立て直せず。 緋鳥はフェイの安全を優先した結果。 (でもってシウォンは、泉さんを追って、と。……泉さんが変動に巻き込まれた理由は、よく分からないけど) 直前の記憶を思い起こせば、妖精が来る前の泉の位置は、ランたちとそう変わらなかったはずだ。それなのに共に行動しなかった理由は、どれだけ考えてもランには浮かばない。 そもそも今のランには、他に回せる気がないのだから、仕方ないとも言えた。回せば最後、回した先の他に被せてしまう迷惑の方が、遥かに恐ろしい。 (分からないと言えば、ルアンは……) 再度思い起こされる、ランが行動を制限する羽目になった、全ての元凶。 シウォンが伴ったというより、シウォンに勝手について来たと思しき人狼女たちは、彼に侍られるだけの実力者揃いだ。 そして、妖精の襲撃を受けている中、変動が今にも起ころうとしている地で、無謀にも飛び出した頂点を追うほど、盲目的な愛に生きてはいない。 ――だからこそランは変動後、彼女たちが去るのを待ってから地上に降りたくらいにして。 けれども、そんな人狼女たちと同じく変動をやり過ごしたはずのルアンは、頂点と最強の不在に落胆し、下山していく動きとは逆方向、つまりはランたちが目指す最奥の山へと、いち早く姿を消していた。 (実はルアンも影解妖を求めていた、っていうなら分からなくもないけど) 「何か心配事でもあるのかな?」 「え?」 窺う声に視線をそちらへ向ければ、声そのままの表情をしたフェイに迎えられる。 ランはここに来て急に考え込んでいた己を顧みると、気まずそうに笑って頭を掻いた。 「いや、心配事ってほどのことでも……ないことも、ないか」 ルアンの思惑はともかく、動向自体は気になった。 (シウォンの群れの中で、彼女だけだもんな。俺が最強になってから、その、あの時まで誘う真似をしなかったのは) だからこそ、今の状態に陥っている。 とはいえ、そんな彼女が急にランへアプローチしてきた理由は何なのか。 実は薄っすら予想のついているランは、それゆえになるべくソレを考えないようにしていた。 もしもランのこの予想が当たっていたとするならば、二つの喜ばしくない事実が出来上がってしまう。 一つは、確実に可哀相な自分。 もう一つは―― 「ラン・ホングス!」 「は、はい!?」 再び思考に沈んでいたのか、掛けられた声にランの心臓が飛び跳ねた。 凶悪な人相とは裏腹に、バクバク忙しない胸に手を押し当てたランは、フェイとは逆方向からやってきた高い声の主を見る。 途端に心臓がまた一つ、大きく跳ねた。 黒い艶やかな毛並みに深緑の鮮やかな瞳。 全体的に幼い身体つきながらも、一目で誰の子か分かる姿に、背中の毛が逆立つ。 「あー……た、確か、君はニア、だっけ?」 ランは幼子に慄いてしまった自身を隠すように、上擦りそうな声を必死に堪えながらそう言うと、愛想笑いをニアへ向けた。 これへ何故か「うっ」と声を漏らして怯んだニアは、一転、気まずそうな顔をして言う。 「お、大きな声を突然出したのはこっちだけど、名前を呼んだだけでそんなに睨まなくたっていいじゃない」 「睨んで、って……」 他種族から散々恐ろしい顔と怖がられ、傷つきながらも自覚しているラン。 一方で、同族から同様の反応があった時は、数えるほどしかない。――ランの顔について何も言わない同族の大半が、最強の名に釣られてランの命を狙っていたり、身体を狙っていたりと、顔以外に用のある連中ばかりという事実は、ランの中からすっぽ抜けている。 それゆえに、同族の少女から愛想笑いを睨みと勘違いされたことは、ランに少なからずショックを与えていた。 「でも、まあいいわ。こっちだって、別に慣れ合いたくて声を掛けた訳じゃないんだから」 ランの落ち込んでいる姿さえ、睨みの延長線上でしかないのだろう。 ニアは己を鼓舞するように両手で握り拳を作ると、片方の手でビシッとランを指差した。 「ラン・ホングス! 言われなくても分かっているだろうけど、敢えて言わせて貰うわ! 私は――ううん、私たちは、目的のために一緒に行動しているのであって、決して、貴方の仲間になったわけではないんだから!」 (そんなことを言うために、わざわざ俺を凹ませに?……いや、そうじゃないか) 怖い顔認定に荒んだ心がニアの宣言に呆れを抱くが、束の間の事。続け様、自分を指差す少し丸みを帯びた白い爪が震えているのを認めたなら、ランは何とも言えない顔で鼻の頭を掻いた。 考えて見れば、自分は彼らの頂点を一時とはいえ下し、最強の名を得た男だ。しかも、通常であれば受け継ぐはずの、彼らの大事な群れまで蹴った相手。 これを前にして、ニアのような少女が意見を述べることは、ランの身に置き換えれば、機嫌の相当悪いシウォンに、瞬殺覚悟で挨拶しに行くようなものだろう。 (……俺だったら、絶対にご免だな) 機嫌の良し悪しに関わらず、シウォンの視界に入りたくないランは、だというのに恐れをおして己の前に来たニアへ、フッと笑みを浮かべた。 ――もちろん、そんな顔をランがしたなら、嘲笑しているようにしか見えず。 「な、何よ、やる気? こっちだって、タダで殺される気はないんだから」 ランの表情を完全に見誤っているニアは、座るランから数歩の距離に飛び退くと、右耳から何かを引っ張る動作をしてみせた。 (糸……か? そういやこの子、昨日も似たようなのを辺りに張っていたっけ) 常人には分からない極細の糸を難なく視認したランは、ニアの様子からこの糸が彼女の武器であることまで推測すると、どうしたもんかと頬を掻く。 それすらも過剰に反応してビクつくニアに対し、何と言ったものか悩む。 (泉さんがいる時は、結構軽口叩いていた気もするけど、今のこの子にとっちゃ、俺って顔どころか存在自体が凶器みたいだし……ヘタに動いても何か言っても、全部逆効果になりそうで嫌だなぁ) 中でも一番嫌なのは、ニアのこの反応に、段々と芽生えつつある己が嗜虐心。 同族の女は受け付けないはずなのだが、真っ当に応対してくるニアには、同族に反応しないはずの食指が珍しく疼き始めていた。 (これでコイツがこんなガキでなきゃ――っとと、ああ不味い。変な方向に意識が流れてきやがった……) 気を張っていなければ、良からぬ想像を働かせる自分に、焦りながら横へ目を逸らせばニアもそちらを警戒するように見る。 一々面白い小動物を前にして、思わず喉がクッと引き攣れば、助けは隣からやって来た。 「君、君、そんなに怖がらなくてもいいよ。ラン殿は顔に似合わず、やる気とは無縁の人だから構える必要はない。見た目と違って、ちゃんと話の通じる人だから、大丈夫」 「フェイ……」 言いたいことは色々あるが、お陰で諸々萎えたラン。 それでも金色の目でジロリと、今度は間違いなく睨んだなら、迎えた少年は最弱のくせに欠片も怯えを見せず、ニッコリ頷いてきた。 「……私が言うのも何だけど、それ、フォローになってないわよ?」 「え? 変かな? 間違っていないと思うんだけど」 「確かに、私が聞くところによるラン・ホングスは、貴方の言う通りだけど。本人を前にして言うのはどうかと思うわ」 ねえ? と、これまでとは打って変わり、同意を求めて向けられるニアの目。 フェイの介入により、一気に打ち解けた様子は、おかしくなりかけていた空気の改善にはなったものの、ランは釈然としない気持ちでため息をついた。 「で? わざわざそれだけ言いに、ここへ?」 「ええ、そうよ。こういうのはきちんとしておかないと。後々捩じれると厄介でしょ?」 「やれやれ」 それ以外に何があるのだと言わんばかりのニアに、結局のところ振り回されている己を感じ取り、ランは先程よりも深いため息をついた。 そうして疲労感だけが残る顔を上げた矢先、ふとあることに思い至る。 「それじゃあ、失礼するわ」 「ああ、ちょっと待ってくれ」 先に述べた通り、用は済んだと去る背中へ声を掛けたなら、シウォンに似た顔が不思議そうに振り返り、内心の怯みが喉を詰まらせる。 これを自身の正気が戻った証と喜ぶ間もなく、一度ブンブン頭を振ったランは、怪訝に眉を寄せながらも留まるニアへ問うた。 「答えてくれたらで構わないんだが、どうしてワーズにまで掛け合って同行を? 今までだって似たようなもんだったのに、それじゃあ駄目だったのか?」 同行を申し出ていなければ、こんな風にニアがランの下へ来ることもなかっただろう。 不思議に思ってそう聞いたなら、ニアは困った顔で首を振った。 「それは……司楼に聞いて頂戴。芥屋と一緒に行動した方が早いって言ったのは、あいつなんだから」 「そう――ん? 早いってのは? そういや司楼、泉さんがどうとも言っていたけど、それと関係があるのか?」 頷きかけた頭が、同時に引っかかった言葉に傾く。 泉の安否を確認したい、という話は同行を申し出た時に司楼が言っていたことではあるが、そこに早さを求めるならば、彼らだけで行動した方が遥かに早い。 司楼が目指すという隠者の庵にしても、彼の生家であるなら、彼らだけで行動しても問題ないはずだ。 そんな疑問の下での問いかけに、ニアはこれまで以上に難解な表情を浮かべると、ちらりとたき火の方を一瞥した。仲間の様子を窺ってというよりも、人間たちを気にした様子は、潜められた声音からも察することが出来た。 「さっきも言った通り、なんで同行の方が早いかは司楼じゃないと分からないけど……泉がどうのっていうのは、司楼たちじゃなくて、寧ろ私の方の用件で……」 ここで一端口を閉じたニアは、次の言葉に迷うように微かに口を動かすと、暖色の衣を両手で握り締め、観念したように言った。 「石榴宮からの命なの。泉が群れに仇為す者か見極めなさい、判じて後、仇でなければその身を守りなさい、群れのために、って」 「虎狼公社の石榴宮、ってことは、それはつまり――」 泉の安否について、少なくともランはこれまで楽観視していた。 彼女と同時に消えたのが強者ばかりだったこともあり、それなりに強運の泉のこと、きっと彼らの内の誰かと行動を共にしていると想像していたのだ。自分経由で泉が目的とすることになった影解妖を、ワーズがまだ追うつもりでいることも、この想像に拍車をかけていた。 だが、ここに来て出てきた石榴宮の名と命は、そんなランの楽観を打ち砕き、青褪めさせるほどの破壊力を持つ。 常には生まれだけを司ると思われがちな虎狼公社・一の楼の本来の役割は、群れの維持。 群れに纏わる事のみに固執する石榴宮をして、泉の身を守れという命が出るならば、提示される状況は、つまり―― 「……要は、頂点の意に反して泉を殺したいって奴がいるの。虎狼公社の中に」
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UP 2018/5/29 かなぶん
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