妖精の章 四十二

  

 泉の背後から草を掻き分けて顔を覗かせるまで、誰一人として気づかなかった闖入者は、けれども列記とした人間であり、これといった特殊能力を持っている訳でもない。
 まして、張り巡らされたニアの“糸”に運良く引っ掛からなかった訳でもなく、その頭にはしっかりと蜘蛛の巣状の“糸”が張り付いていた。
 だというのに誰も、この中で一番耳が良いとされる人狼ですら、“糸”の切れる音を察知できなかったのは、全部が全部、泉がニアを抱き締めてしまったせいである。
 自分の娘とはいえ羨ましい光景を目の当たりにしたシウォンが殺気立つと、乗じて人狼たちに緊張が走り、フェイと様子を見守るエンを庇うようにして緋鳥が守りの姿勢。
 泉からニアを引き剥がすべくシウォンが一歩動けば、猫がのそりと立ち上がって牽制し、巻き込まれるかもしれない恐怖にデカイ図体で慄くランは、近くの木に腕を回してしがみつく。
 焚き火に向かって何やらごそごそするワーズはそんな周囲なぞ素知らぬていで、近くに居る竹平は周囲の異変に顔を青褪めさせ店主の陰に隠れていた。
 そんな緊迫した状況下において、闖入者が鳴らす音は本当に些細な事であったろう。
 しかして静かな水面がたった一石で波紋を起こすように、予期せぬ者の出現は場の雰囲気をがらりと変えてしまった。
「え……と、お、お邪魔でしたかな?」
 しん、と静まり返った広場を前に、戸惑いを浮べたまま愛想笑う闖入者。
 途中で纏わりついたと思しき葉を払いながら、後ろに結い上げられた若干ほつれた黒髪を掻き掻き。
 ワーズを除き、皆が一様に闖入者を凝視したなら、張りつめた空気の中で“彼女”は正気を取り戻す。


 焚き火を中心に、芥屋メンバーと虎狼公社の二つの陣営が再び出来上がれば、座る竹平の後ろで、小さな人狼姿のニアが泉に向かって威嚇の声を上げる。
 これを宥めるように両手の平を見せた泉は、胸内で微笑ましいとデレデレしつつ言った。
「まあまあニアさん、落ち着いて下さい。悪乗りが過ぎました。反省しています。だから許して下さい。こっち来てお話しましょう」
「絶っっ対、嫌! 近づいたらまた、揉みくちゃにされるもの!」
「しませんって。揉みくちゃなんて。せいぜいが撫で撫でして、抱っこして擦りすりして――」
「うわーんっ! 泉が変になってる! ちょっと何とかしなさいよ、人間! 貴方同族なんだから、この変なの何とかして!」
「いてっ!? な、何とかって……」
「ああっ! 竹平さん、いいなあ。甘噛みされて」
「……羨ましがるところじゃねぇだろ、そこ」
 明らかに常軌を逸脱した泉の様子に、とばっちりで肩に齧りつかれた竹平は、げっそりとした表情を浮かべた。
 人狼は今も怖いが犬に似た容姿のニアは別のようで、爪を立てられても威嚇に顰められた鼻面が寄っても、怖れる素振りを竹平は終ぞ見せず。
 逆に泉へ怪訝な顔をして言った。
「つーか泉、一体どうしたってんだよ。コイツの言う通り、かなり怪しいぞ? 奇人街でもいないんじゃないか、今のあんたみたいな奴」
 いつもならここで「心外です!」と叫ぶ少女はしかし、本性に忠実な人狼も引くギラギラした目つきでニアだけを注視したまま。
「いやあ……だって竹平さん、わんこですよ? しかもニアさんはかなりの美犬っぷり。今可愛がらなくて、いつ可愛がれというんですか!」
「んな勢い込んで言われてもな。しかも犬って、人狼は狼だろ?……まあ、コイツはそんな感じかも知れんが」
「? ねえ、さっきから言ってる、わんこって何なの? イヌっていうのもさっぱりなんだけど」
 奇人街に犬という言葉はない。
 同意義であるわんこもないらしく、ニアが肩越しに訪ねれば竹平の目があらぬ方向を見やった。
「あー……世の中、知らん方が身のためってのはよくある話だ。あんたの名誉のためにも俺は黙っておくとするよ」
「名誉って……ほとんど言ってるも同義じゃないの!」
 前と後ろ、少女二人に挟まれた竹平は煩い彼女らから逃れるように、茶色の視線を少し離れた場所で人狼を見張る猫へと向けた。
「……なあ泉。猫じゃ駄目なのか?」
「え、猫ですか? それはまあ、大きくなってくれれば申し分ないですけど」
「大型犬嗜好?」
「いえ、小・中型犬も大好物ですよ?」
「……頼む。どこかで普通に戻ってくれ」
「ええまあ確かに、自分でもどうかとは思っているのですが……奇人街に来てから四つ足の獣に飢えていると言いますか」
「ちょっと? 私、二足歩行なんですけど」
「そこはそれ、それはそれというヤツですよ」
「説明になってないし!」
 噛み付く素振りでニアが竹平から身を乗り出せば、待っていましたと言わんばかりに顔を輝かせる泉。
 そのまま飛び出していこうとするニアを宥めた竹平は、恨みがましい泉の目を避けながら、今一度猫の方を向く。
「けど、四つ足の獣って言ったら、やっぱり奇人街じゃアイツだけだろ? 芥屋の食材の中には…………………………それらしきヤツもなかったから」
 店番をしていた時のことを思い出したのか、少しばかり青褪めた顔で口元を覆う竹平。
 これには泉もつられて眼を逸らした。
 奇人街の中でも品質の良い食材が揃うという芥屋だが、泉と竹平の感覚でパッと見、美味しそうと思えるモノはあまり多くない。
 特に精肉はその最たるモノで、何だか分からない生物の臓物やいかがわしい色の肉など、食欲を減退させる品が大半。
 ――ただ単に、精肉箱を開けて最初に目に付く回数が多いだけかもしれないが。
 とはいえ竹平の言う通り、四つ足の獣は食材店でも見た事がなかった。
 関し、答えをもたらしたのは、相変わらず焚き火に向かって背中を丸めているワーズだ。
「四つ足の獣はね、狭い街中にはいられないんだよ。闘技用の獣だったら人狼のところにいると思うけど」
「……ああ、あれか」
「……あれ、ですか」
 ワーズの言葉を受けて、泉と竹平がどこか遠い目をしてニアを見やった。
「な、何よ?」
 それまでとは打って変わった視線に怯えるニアだが、彼女たちが見ているのはよく似た容姿の別の人狼。
 以前、泉がニアの父・シウォンに攫われた時、とばっちりで攫われた竹平。
 二人とも、どうにか逃げ出し合流したのだが、その時にワーズが言う獣とやらを見たことがあった。
 柵の向こう、悪趣味なレースの一員として。
 異形の巨躯はあれからだいぶ経っていても、二人の頭に生々しく再生されていく。
 そんな泉と竹平へ、視線を炎に留めたままのワーズが更に付け加えた。
「ま、闘技用に改良された種だからね。味も落ちるし、何より小さいから」
「「小さいって、あれで!?」」
 声を揃えて仲良く叫べば、ようやくこちらを向いたへらり顔が、闇色の髪の向こうで眉根を寄せる。
「見た事あったっけ、闘技用?」
「…………」
「…………」
 店主の素朴な疑問には二人とも彼から顔を逸らして答えず、気を取り直すように竹平が自分の膝を叩いた。
「で、話を戻すが……えー、何だっけ?…………ああ、そうそう。猫に大きくなって貰えばいいだろ?」
「ああ、そうそう。そうでしたね。そういう話でした。……ええと、それは確かにそうなんですが」
 わざとらしいくらいの軌道修正を図った泉と竹平は、闘技用の獣を忘れる風体でワーズを視覚外に置いた。
 けれども一度話しに参加した店主は物足りないのか、その話題にもへらへら声を被せてきた。
「いいんじゃない? 人狼一匹犠牲になるくらい大した問題じゃないからさ」
「……おい?」
 耳を疑う言葉に竹平がワーズの方を向けど、目を細めて猫を愛おしげに見つめる彼は気にせず続ける。
「猫が変えられる大きさの幅は広いけど、それにはある程度の気持ちが必要なんだ。泉嬢だったら分かるんじゃないかな?」
「私……?」
 ちらりと掠める視線に意味なくどきりとした泉は、焚き火に当てられたのとは違う熱を持ち始めた頬を隠すように少しだけ俯いた。
 それでも考えるのは、ワーズに言われた猫が大きさを変える時の気持ち。
「あ、確かにそうですね。大きくなる時は戦ったり、威嚇したり、実力行使に踏み切る場面で、小さくなる時は何かを回避したい場合で」
「そうそう。だから猫を大きくしたいっていうなら、泉嬢が誰か一人殺してきてって頼めば殺ってくれるんだよ」
「……楽しそうですね、ワーズさん」
 泉が眉根を寄せたなら、ワーズははぐらかす様子で焚き火へ意識を戻していく。
 これに何とも為しに泉が溜息をついたなら、竹平がぽつりと零した。
「打つ手なしだな」
「そんなっ!」
 悲愴な声を上げるニア。
 対し、彼女をここまで追いつめた泉は苦笑を示した。
「すみません、ニアさん。今ので多少は頭が冷めました。もうしつこくしません」
「泉……ホント?」
「ええ」
 こくっと頷いた泉は、未だ怯えるニアを労わるように微笑み。
「――お仲間を救うと思って、ね?」
「ひぃっ!!? 全然駄目じゃない!」
「ぐえっ! く、首絞めんな! 泉、お前もふざけるの大概にしろよ」
 背後から細い腕を回されて呻く竹平が、助けを求める仕草で片手を伸ばした。
 その言葉を耳にしニアが拘束を緩めたなら、咳き込む竹平を挟んだ泉は意地の悪い笑みで唇を結んだ。
「え……ふざけてたの?」
 茫然のていでニアが問えば、転じて申し訳なさそうな顔をした泉が頷いた。
「すみません。頭が冷めたのは本当です。……でもニアさんの反応が可愛くて、つい」
「なっ!? ひ、人で遊ぶなんてサイテー!」
 指差し吠えて涙ぐむニアを前にして、幾度となくすみませんを口にしながら泉は思う。
 人狼には言われたくない台詞ですけど……何故かしら。ニアさんに言われるなら本望な気がするわ。
 我ながら重症だと頬を掻いた泉は、その手前、竹平が咳を忘れて固まっているのを見つけると、視線の先へ顔を向けた。
「げっ!?」
 短く呻いた先には、ニア以上に泉のおふざけを間に受けたらしい存在が、人狼たちの方へゆっくり歩き出そうとしている姿があった。
 まだ虎サイズになっていないのが救い、思うやいなや追った泉は、小さな身体をひょいっと持ち上げる。
「ぅにゃ?」
 殺るんじゃないの? と言いたげに鳴いた金色の目へ、ひくっと頬を強張らせた泉は小さく頭を振ってみせた。
「ええと、ありがとう。そして御免ね、猫。変な事言って」
「みゃ」
 気にするなと短い返事をした猫は、伸ばした前足を泉の頬へぴたりと押し付けた。
 ほっとしつつも擽ったそうに首をすぼめた泉は、竹平たちの下に戻りかけ、視線の端で何かが動くのを目にしては足を止めてそちらを見やった。
 その場から動けず、灰色のごわつく毛に覆われた黒い爪を必死で伸ばしているのは。
「ランさん……」
 ニアとのやり取りに夢中になっていた間、意識外にいた人の助けを求める仕草に、どうすれば良いのか分からない泉はとりあえず、恐る恐るといった足取りで彼の――彼らの傍へ近づいていく。

*  *  *

 人狼陣営からは離れた、芥屋陣営に近い、中間地点。
 一本の木を背にしたそら恐ろしい形相の人狼が、泉とそう変わらない齢に見える少女から押し倒す勢いで身に添われ、悪戦苦闘を強いられている光景がある。
 ただし、彼女にあるのはただただ純粋な好奇心であったが。
「へぇ〜? どこもかしこも毛だらけね。しかも手触りは野生の獣そのものの硬さ」
「ちょっ!? いい加減にしてくれ! 変なとこ触るな! 大体なんで俺? 人狼だったら他にも」
「いや、だって他の似たような人たち目が怖いんだもの。近づいた途端にがぶりってやられちゃいそうじゃない? その点お兄さんは弄りやすくていいわー。こんだけ密着しても全然反応ないから」
「は……反応!? 反応って、反応ってぇっっ!?」
「やっだっ! うら若い乙女に皆まで言わせないでよ!!」
「いだっ!? う、うら若い乙女だったら、もっと慎みを持ってくれないか? お、俺だって好きで無反応な訳じゃないのに……」
 ばしっと肩を叩かれたランは項垂れながら少女の後方、煙管を咥え人間に似た姿を維持する人狼を卑屈な金の目に映した。
 昨日、泉の前で無様にも晒してしまった本性は彼の人狼のお陰、もしくはそのせいで、すっかり為りを潜めていた。
 朝っぱらから出会い頭に殴られたのも効いているのだろう。
 ランにとってそれくらい、シウォンと同じ場所にいるのは緊張を伴うのだ。
 気を抜いたら殺される、そんな日々が続いてきた賜物である。
 歯止めの利かない自分の中の一番嫌いな部分が用を為さないのは良い事。
 だが、だからと構い倒される現在の状況は思わしくなかった。

 草むらからいきなり現れた少女・椎名美津子(しいなみつこ)の登場により、一触即発の雰囲気が解消されたのは良いものの、その後に泉の腕から逃れるべく暴れ始めたニアは不味かった。
 手懐けられかけた羞恥からか、彼女が揮った“糸”は泉を脅すためだけに、美津子の上にあった枝を切断。
 あわやというところで咄嗟にランがこれを救ったのだが、軽い混乱の後に簡潔な自己紹介を済ませた美津子は、謝るニアを宥めながら自分の居る場所が違う事を把握。
 次いでその確証のために彼女を助けたランへ協力を乞うては、本人を差し置いて快諾したワーズの下、彼の身体をぺたぺた弄っている真っ最中、という次第である。

 美津子が同族の女でない事は同族嫌いのランにとって有難い話だが、ゆえにかなり危険であるのは間違いない。
 シウォンというストッパーの存在が居たとしても、至って健康体。
 未知の動物を探っているつもりの美津子の動きに、いつまで自身の理性を保っていられるか分からなかった。
 だというのに当の彼女は抑えているランの気持ちも知らず、項垂れた彼を痛ましげに見つけると、こんな事を言ってくる。
「御免なさい……無遠慮に言ってしまって」
「へ?…………って、あ!? か、勘違い! 勘違いだから! 俺は別に、そういうんじゃないからっ!」
 好きで無反応じゃない、その言葉をどう取るのか想像を働かせたランは首を振って否定。
「……そうなの? なーんだ。それじゃあ……こっちの人?」
 少しばかり表情を緩めた美津子ははっとした顔つきになるなり、反らせた右手の甲を自分の口の左横に置いた。
「!? 濡れ衣だっ!!」
 そのジェスチャーが意味するところを正確に捉えたランは、一瞬浮かんだ赤い髪の中年に毛を逆立てて貧相な声を荒げた。
 また外れたと置いていた手で口元を押さえた美津子。
 今度こそ正解だと意気込んでは、ぐっと両手で拳を作った。
「つまり、私にはそんな魅力がないって言いたい訳ね? よぉし、イイ度胸だ。お仕置きしてやる」
「だ、誰もそんな事、言ってないだ――おぐぁっ!?」
 ランの話を美津子は最後まで聞かずに、鋭い歯が並ぶ口に手を突っ込むと、問答無用でコレを上下に開いていった。
 力の加減を間違っては簡単に傷つけてしまうため、止めに入りたい両手は美津子の両肩しか掴めない。
 ちなみに美津子の身体つきは、泉と同じ齢の頃とは思えないほど、ランの男心を擽るものがあった。
 赤いチェックの上着とベージュのズボンという野暮ったい服に隠された、揉んでくださいと言わんばかりの形の良い胸やしなやかな腰つき。
 掴み心地の良さそうな尻に肉感のある太腿。
 やや大きめの黒い瞳は意思の強さを垣間見せる輝きを持ち、挑戦的に曲げられた唇は味わい深い膨らみを持つ。
 全体的にさばさばした印象ながら女の艶を滲ませたる美津子。
 その香りもまた誘われていると錯覚してしまうほど、ランの鼻腔を甘く掠めていく。
 正直もう、限界はすぐそこまで来ていた。
 厄介な本性がなくとも、ここまでされて黙っていては男が廃るというもの。
 ――たとえ、口を抉じ開けられた間抜けな姿を披露していても。
 直前まで美津子がランにしていた行為を思い起こせば、俄然やる気を起こし――かけ。
 ああ、駄目だって俺! ここでそんな事したら、後で取り返しの付かない事になる!
 我に返っては丁度視界に捕らえた姿へ手を伸ばした。
 何だっていい、助けてくれと声なき声で絶叫する。
 そうでなければ。
 騒山まで来たのに、逃れられなくなってしまう。
 断ち切れなくなってしまう。
 過去に抱いた、今では忌まわしいばかりとなってしまった、あの淡い想いを。
 穢したくないから此処まで来たのに。
 ランの脳裏を過ぎる一つの情景。
 泉たちに付き合い、クッキーを配り終えたあの後。
 眠る己の腹の上、跨る影は胸に手を這わせて淫らに嗤い――

 以来、満足に眠れない。

 だから誰か、そう思い伸ばした手を取る者はなかったが、ランの想いを知らない手を止める者はいた。
「あの……椎名さん? そろそろランさんから離れてあげて下さい。我慢の限界みたいですし」
 美津子の後ろで顔を覗かせた泉が、猫を抱く手を強めながらおずおずと告げた。
「ん? 我慢の限界って?」
「ええとそのランさんは……なんていうか、その…………お、女の人に免疫がないんです!」
 泉の言葉には足りない部分はあっても嘘はなく。
「うっそ、このナリで童貞なの!?」
「「え……」」
 けれども美津子の解釈は事実と異なり、真実を知る二人は予想外の納得にしばし茫然としてしまった。
 その隙にささっとランから退いた美津子は、心底申し訳ないと言うように手を合わせた。
「御免なさい。何人も経験しているとか勝手に想像して御免なさい。見た目と違って初心なんだとか思ってしまって御免なさい」
 まるで迷わず成仏して下さいと続きそうな謝罪の連呼。
 延々続くそれに今更違うとも言えないランは、美津子に勘違いさせてしまったとおろおろする泉を見て、静かに首を振った。

 実際の経験数はどうあれ、過去の想いを引き摺る自分の青臭さは、年若い少女から初心と言われても仕方がないのだと言わんばかりに。

 

 


UP 2010/6/19 かなぶん

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