妖精の章 五十六

 

 足元から鳥が飛び立つ。
 死角からのそれに咄嗟に目を瞑り、顔を守るように腕が上がる――
 そんな条件反射の行動を取った矢先、バランスを崩した身体が宙に放られた。
 次に訪れるであろう痛みと衝撃に備え、閉じた目に力が入れば、思ったよりも早く靴裏が地面を捉えた。それでも階段を一段踏み外した時のようにひやりとした思いが付随する。
 どれも既知の、けれども場違いな感覚の数々。
 混乱に息を詰まらせ、咳き込むようにして閉ざしていた瞼をこじ開ける。
 すると眼前に広がるのは、薄桃にけぶる景色。
「……桜?」
 ただ開けるだけだったはずのこげ茶の瞳が大きく見開かれ、言葉にした存在を示すように甘い香りが鼻腔をくすぐる。
 空を埋め尽くさんばかりに広がる、満開の桜。
 狂い咲く傍ら、ひらりと散りゆく陰影の儚ささえ、美しい。
 幼い頃、幾度となく訪れた山でも見たことのない、一種異様とも言える光景に意識が呑まれていく。夢と現が混じり合うような幽かの時。仄かに胸の辺りが熱みを帯び、堪えきれぬ吐息が一つ吐かれた。
 魅せられ、呟く。
「――――」
 音なく舞い散る桜の花びらが攫った音は、自身の耳に届くことはなかったが、紡いだ唇は甘く痺れており、指が余韻を追うようにこれへそっと触れた。
(……懐かしい)
 自分が何を言葉にしたのかも、懐かしむ理由も判然としない。
 それでも、慈しむような温かな気持ちに、うっとり目を細め、踊る花びらに顔を上げる。
 まるで雪のように舞い降る花びらの中、夢見心地のまま、手の平を上に天へ――桜へと伸べた。数枚がからかうように手の平をすり抜け、腕を通り、頬を掠めた後。
 一片が、ふわり、降り立ち――

 雪となって溶けた。

「……え? 冷た――いいぃっ!!?」
 いきなりの変化についていけない頭を置き去りに、周囲が一変した。
 桜の向こうに滲んでいた青空は重苦しい曇天に。
 桜の絨毯は膝下まで届く雪原に。
 あれだけ咲き乱れていた桜は物言わぬ樹氷と成り果て、変わらず降り注ぐものは当たり前と言わんばかりに雪へと変貌を遂げていた。その量から正確には、吹雪へと。
「な、なん、べっ」
(というか、寒いっっ!!)
 春から冬へ。
 元いた場所では決してあり得ない変化を目の当たりにし、叫びかけた口に、風に煽られた褐色の髪の毛が入る。これに封じられた疑問は一端呑み込み、それよりも優先すべき緊急事態を心の中で叫びながら、身体に腕を回した。
 桜の中で感じていた暖かみを一瞬で失った寒さに、奥歯が勝手にガタガタ震え始める。
 こうなってくると、ここはどこで、何故ここにいるのかなど、考えている余裕はなかった。
(とととっ、と、とにかく、この雪をしのげるところを!!)
 つい先程まで熱に潤んでいた瞳を、血肉に餓えた獣のように見開き、視界の悪い遠くを探る。とりあえず、背負ったままのリュックの中には防寒着がある――はずだ。自分で用意した訳ではないため絶対とは言えないが、用意した男は人間好きであり、ならばこういう状況に対する用意も万全だろう。かといって、こんな吹き曝しのようなところで探れば、見つける前に樹氷よろしくオブジェの一つになってしまいそうだ。
 だからこそ、どこか雪を遮る場所はないかと探り、程なく不思議な場所が目に留まった。
 ここから少し離れた先。覗く灰色の岩肌とそこに刻まれた大きな裂け目、それを中心として何故か地面が剥き出している場所。
 不意に思い出すのは、笑顔で殺気立つ剣士が言っていた話だ。
(もしもこの山で遭難したら、温かい場所が安全……)
 雪がない、ということは、あの場所自体が熱を持っているため――そう判断するやいなや、寒さから逃れるべく身体がそこに向かって歩き始めた。ここからでは身体を隠せるほど裂け目が深いモノかは分からないのだが、今もって重きを置くべきは温かい場所、という一点のみ。
 膝下まである雪はまだ新雪なのだろう。煩わしくはあるものの、盲目的に進む足を止めるほど重くなく、考えを改めさせるほど目的地まで時間をかけさせるものでもなかった。
(……着いた。やっぱり、温かい……)
 足元の雪を払いがてら踏んだ地面は、気持ち悪いほどぬかるんでいた。しかし、裂け目から流れてくる空気の温かさは、周囲の冷気を幾らか和らげており、ぬかるみの不快感も気にならなくなってくる。一歩近づく毎に温かみを増すそこへ、助かったという思いのまま近づけば、裂け目と思っていた場所が窪みであり、人一人分くらいの隙間があると知った。
(良かった。ひとまずあそこでリュックの中を見てみよう)
 何ともなしに、ほっと一息ついて、更に窪みへと近づいていく。
 温かさと共に湿り気を帯びていく空気だが、差して疑問に思わず、未だ降り続ける雪が溶けているせいだと勝手に片づける。現れ始めた湯気も、吹雪ではよく見えなかったせいだろう、と。
 そうして窪みの内側へ、一歩足を踏み入れた――瞬間。
「何をしていやがる、泉!」
「ぐえっ!?」
 急に腹に圧が加えられ、と同時に、これまでの歩みを嘲笑うように遠のく窪み。束の間の温かささえ嘘だったように、吹雪の只中へ引き戻されたなら、軽い衝撃と共に周囲の雪が舞い上がった。
「げ、ほっ……な、何をっ」
 緩まった圧に、未だ自分の腹を抱えたままの腕の主を恨みがましく見上げる。しかし、迎えた鮮やかな緑色の双眸が、苛立ちに満ちていると知れば、続く言葉が喉に張り付いた。
 これへ盛大な舌打ちをした、艶やかな青黒い毛並みの人狼は、喋るのも馬鹿らしいという様子で、黒い鼻先をくいっと他方へ向けた。
 今にも牙を剥きそうな渋面に怯えつつ、示されるがまま、こげ茶の瞳がそちらを見る。
 そこにあったのは――
「もしかしてあれって……間欠泉?」
 たぶん、寸前まで目指していた窪みなのだろう。
 しかし、吹雪の中でも目立つ湯気と共に、天を衝く勢いで噴き上げる熱湯で隠されてしまっては、その周辺以外、見えている地面のないことや状況でしか判断できない。
(……私、死にかけた?)
 あるいは、重度の火傷を負っていたか。
 遅れて来た理解に、顔色が徐々に悪くなっていったなら、命の恩人たる人狼は呆然とする頭の上で、先程より疲労感の強い舌打ちをした。
「ちっ……もっとマシな奴はいるってぇのに。何だって俺は、こんなぼんくらに」
「…………」
 最後の方は小声だったが、人狼でもないのに、しっかり耳に届いてしまった。
 ぐうの音も出ない評価に、胸の内で(ご尤もです)と打ちひしがれるも、だというのにしっかり腹に回されたままの右腕に、どうしたものかと、やはり心の中だけで頭を抱えた。

* * *

――妖精(ヤオシン)だ!
 その叫びを皮切りに、悲鳴、怒号、叫び、そして耳障りな音の重なりが場を支配する。
 周りに感化された頭は何も考えられず、誰かの声に押されて近くの木へよじ登った。
 腕を回した幹の冷たさに、少しだけ正気を取り戻したのも束の間、周囲を見渡せば知った顔が数人おらず、慌てて下を見る。
 紅葉の枝に紛れてそこにいたのは、朱色の服の少女。
 無事を確認してはほっとしつつも、早く来るよう名を呼ぼうとすれば、その前に彼女が悲鳴に近い声で自分とは別の男の名を叫んだ。
 耳を劈く声量には顔を顰めたものの、こちらも知っている名に寒いものが過ぎる。
 と同時に、一体男に何がと状況を把握しようとした身体が傾いだなら、少女が叫んだ名の主が見える前に、ソレが視界に入った。
 何、と認識し、思い当たる前に、口が勝手に叫ぶ。
「泉、逃げろ!」
 恐怖に固められた自分の眼は、ソレと少女の動向を見ることしか出来なかったが、発した声は無事に届いたらしい。同じく恐怖で動けなかったのか、真正面にいるソレと対峙して微動だにしなかった少女が、弾かれたようにこちらへ駆け出してくる。
 だが、遅い。
「――――!!」
 何かを叫ぼうとした声は結局言葉にならなかった。
 既に少女の傍まで近づいていたソレが、瞬時に伸び上がった身体で、彼女を覆い隠そうとするのを見ていることしか出来ない。
 その動きに気づいた彼女が驚愕に目を見開いたのを、見ることしか。
 けれど、幸いにも彼女がそれに触られることはなかった。
 巨大な虎の姿に転じた影の獣が、彼女の身体を横合いから攫ったのだ。
 ともすれば体当たりにも似た救い方だが、獣の意を汲めるという少女は心得ている様子で、一飛びで運ばれたこの木の枝の先に手を引っかけ――

 消えた。

「!」
 泉の動きに合わせ、補助するべく伸ばされた手は、忽然と消えた目標にしばらく茫然とする。それがゆっくり降りても、竹平の目は見開かれたまま、彼女が確かに掴んでいた枝の先を見つめていた。
 しかし、長くは続かない。
 瞬きを待たず、紅葉が緑の生い茂る葉へと変わり、見つめていた枝が短くなり、彼女の掴んだ部分が失われたなら、夏の暑さを取り戻した周囲とは裏腹に、薄ら寒い思いが身体の芯を冷やしていく。
「竹平君、大丈夫?」
 慮るようにかけられた声。
 弾かれたように顔を上げてそちらを見た竹平は、そんな彼の動きに驚きつつも、気遣わしげな顔をする美津子を認めると、動揺を隠すように目を泳がせつつ頷いた。
「あ、ああ……」
 似ても似つかないのに、美津子の声で一瞬だけ浮かんだ、恋人の姿。竹平の恋心を母を慕うそれと断じた彼女が、もしもそこにいたならば、竹平は簡単に縋っていただろう。彼女の断じも、今し方消えた少女も、何もかもを悪い夢と片付けたはずだ。
 しかし、傍にいるのは美津子であり、これまでのことも全て現実。
 成果の得られなかった手の平へ視線を落とした竹平は、自戒するように拳を握る。
「泉が……」
「……うん、知っている。とりあえず降りようか。あの音は消えているし、皆もほら、降りているみたいだし」
「……ああ」
 竹平が語るのを塞ぎ、美津子がぽんっと背中に手を置いてくる。これまでであったなら煩わしいと払うところだが、一人ではないと知らしめる温度に、不意に熱いものが目の内に集まってくるのが分かる。
 慌ててこれを袖で拭い、美津子の方を向けば、彼女はそこにおらず、慌てて探し出す前に下から声がやってきた。
「ほら、竹平君も」
 早くおいでと伸ばされる手に、一瞬虚を突かれたような気持ちを抱く。かといってそんな己の心を追求する時間もないと首を振った竹平は、がむしゃらに登った時と違い、慎重に木を降りた。
「っと……暑いな」
「そうね」
 地に足が着いたなら、ほっとする間もなく夏の暑さへの感想が漏れた。今は滴るほどではないにせよ、しばらくすれば流れるだろう汗を拭うように、顎下を手首で摩る。次いで温泉で着替えた深緑の衣を軽く肌蹴させつつ、辺りを見渡した。
 すっかり夏の景色となった広場の人数は、だいぶ減ったように見えた。
 すぐ目に留まった人狼側は、司楼とニアと、見慣れない男が一人。他は変動で飛ばさてしまったのかと青くなるが、何かしら騒がしいニアの様子から、どうやら変動の影響を受けたのは数人らしい。中でも群れの頂点であるシウォンが消えたことで、自然と残った連中も解散したようだ。
 次いで芥屋側へ視線を移したなら、泉以外にも数人の姿が失せていた。
「……史歩に、エン、猫……緋鳥って奴にランも、か?」
 思っていた以上に消えている。
 声に出して数え上げれば、乗じて気分が重く、悪くなってきた。
 直視してしまったせいもあるのだろう、全員が全員、泉のように痕跡も残さず消えてしまう様が頭に浮かんだなら、不快なモノが胃の中に渦巻く。
 と、その時、背後の木から数枚の葉と共に、何かが落ちてきた。
「と、とと。よ、良かった、やっぱりいない」
「……ラン?」
 降りてくるなり、ささっと竹平の背中に隠し切れない長身を隠し、辺りを伺っているのは、消えた想像をしたばかりのランだった。
 大して強くもない人間の後ろに隠れるという、容姿以上に非常に情けない姿勢ながらも、無事な姿に安堵したなら、そんな竹平の顔を見たランが気まずそうに笑った。
「いや、シウォンがいなくなったみたいだからさ。となると、確実に俺、狙われるだろ? だから、ちょっとの間隠れていたんだけど。……でも、なんであの人が消えるんだ? 他の奴ならともかく、シウォンが……って、もしかして!」
「……ああ。たぶん、泉が妖精に襲われかけたせいだろうな」
 きょろきょろと人を探すランに、見たことを伝えてやる。
「かけた、ってことは無事……でもないのか」
「…………」
 顔にでも出ていたのだろう。こちらを見た途端に全てを察した様子のランから目を逸らせば、よろよろと近づいてくる姿があった。
「ご、めん。……僕が、彼女に、声をかけた……ばかり、に」
 息も絶え絶えに近づいてきたフェイは、近くで立ち止まるなり辛そうに荒い深呼吸を繰り返す。深刻な顔をした人間たちの中に泉がいないのを知っての謝罪のようだが、泉を巻き込むフェイの提案は、最初から跳ね除けられている。行動を共にしているのはたまたまであって、彼の意思は全く尊重されていない。
 そもそも、騒山の自然現象に対して、誰かを責められるものなのか。
 何と返したものか分からず、今にも倒れそうな身体に手だけ貸そうとしたなら、その前にランがフェイの身体を支えた。
「フェイ・シェンが一人。ってことは、緋鳥も?」
「うん。……僕を、近くの木に。細かったから、自分は、別の……けど、間に、合わっ」
 ランへの答えは最終的に咳となった。
 身体を折るほど苦しそうな様子に、助けを求めようにも終始彼の傍にいた緋鳥はおらず、こういう場面に喜々として駆けつけるエンもいない。
「大、丈夫、だよ、そこの、君。言っては、何だけど、慣れている、から……この、くらいなら、まだ……」
「そうそう。足手まといなんか放っておいて、さっさと行こうよ、シン殿に美津子女史」
「ワーズ……」
 必死に笑みを引っ張り出し、竹平を落ち着かせようとするフェイとは対照的に、いつもと変わらぬへらり顔を見せては、人間以外を蔑ろにする黒一色の男。
 いつの間にか近づいていた姿に怪訝な顔をした竹平だが、次の瞬間遅れて来た理解に、言葉通りさっさと先へ行こうとするワーズの前へ立ち塞がった。
「ちょっと待て! 行くってどこにだよ? 二人を探すんだよな?」
 縋るように黒い両腕を掴む。変動の予知が出来るなら、飛ばされた人間の位置を特定することも出来るはずだと、淡い期待を持ってシルクハットの陰に隠れる目を覗いた。
 しかし、シルクハットのツバを銃で持ち上げた目は、奇異な者を見るように笑む。
「探すって……死にたいの、シン殿?」
「なっ!?」
 あまりの言い様に絶句すれば、縋る手をゆっくり引き剥がしながらワーズは更に言う。
「だって、どこに飛んだのか分からないんだよ? しかも、二人が同じ場所にいるって保証もない。仮にこの騒山を闇雲に探すとして、君自身、絶対に生き残れると言い切れるかい?」
「…………」
 諭すような言い方に口を引き結ぶ。
 淡い期待は、裏を返せばどこかで分かっていたのだ。ワーズの能力は、そこまで万能ではないと。
 それでも縋ったのは何故か。
(たぶん、消えたのが泉だからだ。……あいつのことなら、ワーズに出来ないことはないんじゃないかって、勝手に思っていたんだ。それに――)
「それじゃあ、行こうか」
 竹平が何も言えずに俯いたことを返答と受け取ったのだろう。ワーズがふらふら先へ行く。これを目だけで追い、動けずにいたなら、軽く肩が叩かれた。
 のろのろ視線を向けた先には、木から降りてからというもの静観していた美津子だ。
「行こう、竹平君。ワーズの言う通り、闇雲に探すのは自殺行為だわ。それは、この場所じゃなくても、どの山でも、そう」
 黒い瞳に一瞬だけ宿る、暗い闇。
 登山家を名乗る彼女が見て来た一端を示すようなそれに息を呑めば、すぐさま切り替えた声が楽観的に物を言う。
「それに、泉ちゃんは今んとこ大丈夫だと思うわよ? あの、猫? って言ったかしら。ネコに似た――ああ、今は虎っぽいんだっけ。まあ、その猫が、いきなり駆けていったからさ。いまいち理解は出来ないんだけど、泉ちゃんと猫って、意識っぽいもの共有しているって話じゃない? だから――」
「悪い。大丈夫だ」
 次の言葉を探すように泳ぐ美津子の目。
 どうにかして竹平の気持ちを前向きにしようとする様に、表情だけで笑みを作った竹平は、それでも心配するような美津子を振り切るように歩き出すと、複雑な思いでワーズの後ろ姿を見た。
 猫と泉の関係を一番理解しているのはワーズだ。ならば、美津子のこの推測も、ワーズの頭にはとっくに浮かんでいるはずだ。だからこそ、最初の目的地を目指すのだろう。この登山の発案者は、紆余曲折あっても、ここにはいない泉なのだから。
 冷静になれば理解出来たワーズの行動。だが、それでも不安要素は尽きない。
(本当に、大丈夫なのかよ、ワーズ。だってあいつは、泉は――)
 ちらりと掠め見た空は、すっかり真夏の晴天となっており、日没を考えるにはまだ早い。
 だが、竹平の心は晴れない。
 たとえば、泉が無事で、猫が救出に向かっているとしても、だ。
(猫と意識を共有している、つっても、つまりは意識がないことには解らないってことだろ? なのにもし、泉が眠っちまったら……)
 思い起こされるのは、奇人街で過ごした日々。
 誰も、何も彼女に言わず、彼女も気にしていない様子だったがために、竹平もそういうものだと勝手に解釈し、口を噤んでいたが。
(あいつ……寝たら最後、次にいつ目が覚めるか分からないんだぞ?)
 早ければ次の日に。
 遅ければ――一週間以上後に。
 奇人街で過ごす内に知った泉の異常な睡眠時間に、今更ながら竹平は焦りを覚えていた。

 

 


UP 2017/12/6 かなぶん

 

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